最初と最後で踏ん張り切れなかった上茶谷大河
4月17日に横浜スタジアムで読売ジャイアンツとの一戦で、今シーズン初勝利をかけてマウンドに上がった上茶谷大河は、2~5回の4イニングは1安打も許さない素晴らしいピッチングを見せたが、初回に1失点、6回に6失点と最初と最後に打ち込まれ、6回98球、7安打7失点で降板した。
立ち上がりの初回、先頭打者の松原聖弥から連打を浴び、ノーアウト1、3塁のピンチで梶谷隆幸にライト前タイムリーヒットを浴び、あっさりと先取点を献上するも、1アウト1、3塁で亀井善之をダブルプレーに打ち取り、一気に勢いに乗ると、2~5回の4イニングは1安打も許さず、5回に3者連続三振を奪うなど、3~5回は1人の走者も出さないパーフェクトピッチングを披露するも、6回に先頭打者の松原聖弥に初回以来、5イニングぶりにヒットを許すと、梶谷隆幸にもライトフェンス直撃の二塁打を浴び、1アウト2、3塁のピンチで三浦監督は岡本和真に対し申告敬遠を選択し、亀井善之を見逃し三振で2アウト満塁とするも、大城卓三の打席で暴投し2点を失うと、さらに香月一也に3ラン、吉川尚輝にソロと2者連続の本塁打を浴び、一気に6点を失った。
7失点で降板した上茶谷大河は「初回先制点を与えてしまいましたが、味方打線がすぐに追いついてくれたので、切り替えて投げることができました。それだけに6回のイニングは粘り切れずチームに申し訳ない気持ちです」。と反省の言葉を口にした。
三浦大輔監督は一挙6点を奪われた6回については「あそこは(上茶谷に)何とか乗り切ってほしかった。2死まできて暴投で。力が入り過ぎたかなと思う。結果としてあそこが大きかった」。と話したが、そこまでの上茶谷大河の好投に対しては「1球1球気持ちを込めて投げていた。先制はされたけど、両コーナーに投げて踏ん張っていた」。と評価した。
6号ソロホームラン放った牧秀悟
8戦連続3得点以下で8連敗となってしまったDeNAベイスターズの中で孤軍奮闘を続ける牧秀悟が、「2番・二塁」で先発出場し、6号ソロホームランを放ち、打点18とし、リーグ単独トップに躍り出た。
1点を追う初回1アウト走者なしの場面で打席に立った牧秀悟は、巨人先発の戸郷翔征の5球目151キロのストレートをはじき返し、レフトスタンドに運ぶ6号同点ソロホームランを放った。
6号同点ソロホームランを放った牧秀悟は「打ったのはストレートです。カウントが有利だったので甘い球がきたら強く打とうと決めてました。最高の結果になりうれしいです。次の打席も頑張ります」。と振り返った。
この一発で、牧秀悟は打点ではリーグ単独トップに立ち、本塁打もヤクルト・村上宗隆に1本差に迫る単独2位につけ、ドラフト制後(1966年以降)入団の新人で4月までに放った最多本塁打記録を持つ2003年に横浜・村田修一(現巨人コーチ)が記録した7本に11試合を残してリーチをかけた。
チームが低迷する中、一人孤軍奮闘する牧秀悟が4月残り11試合で村田修一の記録を上回ることができるのか注目だ。
公開日:2021.04.18