12球団完全データファイル2021
両リーグ、前年最下位チームが優勝を果たしという前代未聞のシーズンとなった2021年。12球団の詳細なデータをもとに、今季の戦いぶり&来季に向けた課題、期待値を完全掲載!
【セリーグ6位】横浜DeNAベイスターズ
【2021シーズン成績】
54勝73敗16分
勝率 .425
得 点 559 ②
失 点 624 ⑥
本塁打 136 ③
盗 塁 31 ⑥
打 率 .258 ②
防御率 4.15 ⑥
【今季PLAYBACK】打線は3割打者5人で好調も、投手王国が崩壊で最下位…
最下位に終わったDeNAだが、少なくともリーグ2位の得点を記録した打線はよかった。佐野恵太、宮﨑敏郎、牧秀悟、桑原将志の4人が打率3割台をマークし、オースティンもわずかに規定打席に届かなかったが、打率・303、28本塁打。ソトが打率・234、21本塁打とやや不調だったが、充実度は高く、あとは打てる捕手と遊撃手が現れれば、マシンガン打線が完成しそうだ。森敬斗は44試合で打率・194に終わったが、「大和や柴田竜拓を使っても期待感は変わらない。森を見たい」というファンも多かった。来季のブレイクに期待したい。
最下位の原因は投手陣の崩壊とフロントの見通しの甘さ。開幕時点で今永昇太、東克樹をケガで欠き、さらに全外国人選手が来日していない異例の事態に。早めに助っ人を呼び寄せていた阪神などが好スタートを切る一方で、DeNAは開幕6連敗。4月には10連敗で早々と優勝戦線から脱落した。先発では上茶谷大河が柄に泣く炎上続き、平良拳太郎はわずか2試合で右肘を痛めてトミー・ジョン手術。完全に力不足のローテーションになり、結果的にリリーフ陣にツケが回った。
山﨑康晃は60試合で防御率3・27と少し盛り返したが、完全復調はならず。エスコバー、三上朋也、守護神・三嶋一輝らは要所で本塁打を浴びる悪癖が連鎖した。唯一、砂田毅樹の復活は明るいニュースだったが、全体的に低調だった。三浦監督にとっては勝負の1年目だったが、ツキはなかったように思える。
規定投球回到達者なしはセ・リーグではDeNAとヤクルトだけ。ゆとりローテを維持したヤクルトとは違い、DeNAは単に戦力不足。今永は5月に復帰後、19試合で5勝5敗、防御率3.08と好成績を挙げたが、時すでに遅し…。
出典:『がっつり! プロ野球(30)』
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公開日:2022.02.14