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被本塁打0の好リリーフ見せた伊勢大夢がチームMVP!フォーム改造で迷走した上茶谷大河がチーム逆MVP

12球団完全データファイル2021

両リーグ、前年最下位チームが優勝を果たしという前代未聞のシーズンとなった2021年。12球団の詳細なデータをもとに、今季の戦いぶり&来季に向けた課題、期待値を完全掲載!

【チームMVP/伊勢大夢】悔しさをバネに来季は守護神を狙え

順当に見ればチームMVPは牧秀悟なのだが、リリーフ陣再建への期待を込めて、伊勢大夢を推したい。2年目の今季は39試合に登板し、0勝1敗、6ホールド、防御率2.80をマーク。

右サイドから繰り出す重いストレートは良質多彩。高めに伸び上がったかと思えば、今度はコーナーに突き刺さる。奪三振率9.68は出色の数字で、なおかつ35.1回を投げて被本塁打ゼロ。どう考えても負けパターンで投げさせる投手ではない。

シーズン終盤には2度のセーブ機会を任されたが、いずれも失敗。メンタル面というよりはコントロールや技術の問題。順調に行けば、来季はもっと存在感を増すはずだ。

【チーム逆MVP/上茶谷大河】3年目でドン底に突入…もっとやれていい素材

ルーキーイヤーの2019年に7勝6敗、防御率3.96の好成績を挙げ、大いに期待された上茶谷だが、2020年は右肘の炎症で出遅れ、2勝3敗。昨季は大乱調で1勝3敗、防御率7.15でシーズンを終えた。

フォーム改造で迷走し、ストレートのノビが失われていたが、終盤戦にやや復調。上茶谷にすべてを被せるのは酷だが、少なくとも7~8勝はできるポテンシャルはあるだけに物足りない結果だ。

野手で挙げるとするならば大和か。打撃力はさておき、守備でも11失策。年齢的な問題もあるが、データ上では守備範囲も狭まっている。守れなくなれば、いよいよ居場所が失われるのでは…?

【セリーグ6位】横浜DeNAベイスターズ

【2021シーズン成績】
54勝73敗16分
勝率 .425
得 点 559 ②
失 点 624 ⑥
本塁打 136 ③
盗 塁 31 ⑥
打 率 .258 ②
防御率 4.15 ⑥


規定投球回到達者なしはセ・リーグではDeNAとヤクルトだけ。ゆとりローテを維持したヤクルトとは違い、DeNAは単に戦力不足。今永は5月に復帰後、19試合で5勝5敗、防御率3.08と好成績を挙げたが、時すでに遅し…。


出典:『がっつり! プロ野球(30)』

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