プロ入り後、上位指名選手をごぼう抜き!?ドラフト下位指名からの下克上列伝
実力勝負のプロ野球の世界。スタートラインさえ違えど、己の体ひとつで成り上がった元隠し玉たち。ドラフト指名時にはあまり知られていなかったが、チームの主力に成り上がった男たちの下克上を紹介したい。
サボり魔だった大学時代…弾けたバッティングセンス
【島内宏明/楽天イーグルス】
2011年ドラフト6位
星稜、明治大のエリートコースを歩んできた島内宏明。昨季、打点王で初タイトルを獲得したが、ドラフトでは6位の下位指名だった。
左投左打の一塁手・左翼手で地肩が弱いのもあったが、本格的にリーグ戦に出てきたのは3年秋から。リーグ戦通算打率・370をマークしたが、ドラフト候補としては「注視まで」といった選手だった。
それもそのはず、4年生になるまで島内はプロ志望ではなかった。同僚の銀次がテレビ番組で明かした話によると、大学時代はケガと偽って自動車教習所に通ったり、インフルエンザを機に数ヶ月練習を休んで『プリズンブレイク』に没頭していたそうだ。
逆にいえば、コンスタントに試合に出るようになって初めて自身の才覚に気が付いたのだろう。
自分の本気を知った男は強い。2013~14年にはスランプに陥ったが、ストイックな肉体改造で復活。センスと努力が結びつき、楽天打線になくてはならない存在に成長を遂げたのだった。
出典:『がっつり! プロ野球(32)』
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公開日:2022.10.26
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