本日9日国内FA権行使の又吉克樹と交渉解禁
プロ野球のフリーエージェント(FA)宣言選手として、中日ドラゴンズ又吉克樹、西武ライオンズ岡田雅利、DeNAベイスターズ大和の3選手が12月8日に、コミッショナーから公示された。
9日から所属した球団以外との交渉が可能となるが、海外FA権を行使した大和と国内FAの岡田雅利は残留を決めており、それぞれDeNAベイスターズ、西武ライオンズとの契約締結合意が公示され、移籍の可能性があるのは、中日ドラゴンズの又吉克樹だけとなった。
FA宣言選手として公示され、本日9日から交渉解禁となるが、即日アタックを狙う球団として、これまで阪神タイガースやソフトバンクホークスなど複数球団の名が挙がってきた。
阪神タイガースは、又吉克樹がFA権行使を明らかにする前から、即日アタック含めて前提に獲得調査を進めてきた模様だが、ここにきて撤退の声も伝わる。
中日ドラゴンズはこれまで又吉克樹と2度の残留交渉を行っており、3年総額4億円程度とみられる条件提示を済ませ、宣言残留も受け入れる構えだ。
藤本博史新監督が率いるソフトバンクホークスは、7回の男として、又吉克樹の獲得へ本腰を入れており、中日ドラゴンズを上回る好条件を準備し、交渉に当たるとみられる。
さらには、今シーズン又吉克樹と11試合対戦し、防御率0.00に抑えられたDeNAベイスターズも参戦が伝わる。今シーズン、セ・リーグトップの今季66試合に登板し、3勝2敗8セーブ33ホールド、防御率1.28、失点した登板はわずか7試合のみと、抜群の安定感を誇り、入団1年目から3年連続60試合以上登板するなど、大きな故障もなく中日ドラゴンズのリリーフ陣を長年支えてきた又吉克樹を各球団は高く評価しており、争奪戦必至となっている。
又吉克樹の今シーズンの対巨人防御率は3.09と唯一打ち込まれていることもあり、巨人は獲得に動かないと予想される。
又吉克樹は他球団からの条件提示と同時に、野球選手としてのスキルアップができる環境も求めており、金銭面だけで又吉克樹の心を動かすことは難しそうだ。阪神タイガース、ソフトバンクホークス、DeNAベイスターズら各球団は、その点を踏まえ、交渉進めていく必要がある。
果たして、又吉克樹がどのような決断をし、来シーズンどの球団のユニフォームを着て、プレーしているのか注目だ。
公開日:2021.12.09