12球団完全データファイル2022
オリックス&ヤクルトがともにリーグ連覇を飾った2022年。多くの記録も生まれたメモリアルなシーズンを、詳細データをベースに12球団ごとに細かく振り返ろう!
【セリーグ6位】中日ドラゴンズ
【2022シーズン成績】
66勝75敗2分
勝率.468
得 点 414 ⑥
失 点 495 ②
本塁打 62 ⑥
盗 塁 66 ③
打 率 .247 ④
防御率 3.28 ②
【今季PLAYBACK】何とかなるわけない貧打線…投手陣の踏ん張りが台無し!
立浪監督の下、常勝復活を目指した中日。しかし、結果は無残にも最下位。弱小ドラゴンズのイメージは払拭できなかった。就任会見で「打つ方は必ず何とかします」と大見得を切った立浪監督だが、チーム得点は12球団最下位。何の根拠があったのだろうか…。ちなみに開幕スタメンは3番・福留孝介だった。
見どころがなかったわけではない。大島洋平が打率・314とヒットを量産すれば、岡林勇希も打率・291でリーグ最多安打。ビシエドも打率・294と好調だった。しかし、チーム本塁打62本は圧倒的に長打力不足。二桁本塁打に到達したのはビシエドのみ。A・マルティネスは286打席で8本塁打を放ったが、すでに退団が決定している。
バンテリンドームが本塁打が出にくいのは事実だが、ホームでは27本塁打に対し、38被本塁打。ビジターでは35本塁打に対し、54被本塁打。これでは勝てるはずもない。37試合で5本塁打を放っていた石川昂弥が故障で離脱しなければ、もう少しマシだったかもしれないが…。
それでも借金9で収まったのは、投手陣のおかげと言うほかない。先発では小笠原慎之介が10勝8敗で殻を破り、柳裕也、大野雄大、髙橋宏斗、松葉貴大の5人が防御率2〜3点台で100投球回をクリア。
リリーフではR・マルティネスが39セーブを挙げ、最多セーブに輝き、ロドリゲスも45HPで最優秀中継ぎ投手のタイトルを受賞。清水達也と藤嶋健人も50登板以上で脇を固めた。若くして来日したR・マルティネスとロドリゲスが順調に成長してくれたのは、大きすぎる収穫だ。
中日ドラゴンズ2022球団別勝敗
ヤクルト 14-10-1
DeNA 6-18-1
阪神 12-13
巨人 12-13
広島 15-10
オリックス 2-1
ソフトバンク 2-1
西武 1-2
楽天 2-1
ロッテ 0-3
日本ハム 0-3
交流戦 7-11
中日ドラゴンズ2022月別勝敗
【3、4月】26試合 13勝 13敗 0分 勝率.500 打率.251 本塁打17 防御率3.32
【5月】25試合 11勝 14敗 0分 勝率.440 打率.239 本塁打15 防御率3.94
【6月】22試合 7勝 15敗 0分 勝率.318 打率.255 本塁打6 防御率4.33
【7月】19試合 10勝 8敗 1分 勝率.556 打率.254 本塁打12 防御率2.29
【8月】25試合 11勝 14敗 0分 勝率.440 打率.233 本塁打6 防御率2.91
【9月】25試合 13勝 11敗 1分 勝率.542 打率.245 本塁打6 防御率2.92
【10月】1試合 1勝 0敗 0分 勝率1.000 打率.382 本塁打0 防御率0.00
中日ドラゴンズ2022チーム内タイトル
打率/大島洋平 .314
本塁打/ビシエド 14
打点/ビシエド 63
盗塁/岡林勇希 24
登板/ロドリゲス、R.マルティネス 56
勝利/小笠原慎之介 10
奪三振/小笠原慎之介 142
セーブ/R.マルティネス 39
HP/ロドリゲス 45
大島洋平が村上宗隆の三冠王を脅かし、ビシエド、岡林勇希が打撃10傑入り。先発陣では小笠原慎之介がついに念願の二桁勝利に到達。142奪三振もリーグ2位の好成績だった。ただ、ビシエドの14本塁打はチームトップながらリーグ19位。
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
『がっつり! プロ野球 (33)』11月24日発売!
公開日:2022.12.31
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