2021ドラフト12球団はこの選手を指名しろ!埼玉西武ライオンズ編
2018年、2019年とリーグ連覇を果たした西武だが、昨季はリーグ3位、今季はBクラスに沈み、CS進出も危うい状況に。強力打線は健在も、主力の高齢化&連覇時から課題だった投手力は未だ解決されていない。“黄金時代復活”へ、果たしてどんな選手を指名すべきか!?
左の先発投手不足は深刻!野手も全体的な底上げを
投手では上位指名の髙橋光成、今井達也、松本航が先発に定着し、リリーフでは平良海馬の成長も著しいものがあるが、深刻なのは左腕不足だ。1軍の戦力となっているのは中継ぎの武隈祥太、佐野泰雄だけ。昨年も2位で佐々木健を獲得しているが、未完の大器タイプでプロでは苦しんでいる。安定して長いイニングを投げられる先発タイプの左投手は最優先で確保したい。筆頭候補として推したいのが隅田知一郎(西日本工大)だ。
スピードだけでなく変化球、コントロールも高レベルで今年の大学選手権でもその実力を十分に発揮した。地方大学出身者の多い西武という環境も、本人にとってマッチしやすいだろう。もし隅田が抽選となって外した場合も有望なサウスポーは積極的に狙いたいが、高校生では木村大成(北海)が有力候補となる。高校生左腕にありがちな粗さがなく、それでいてスピードも順調にアップしてきた。中途半端に大学生、社会人を狙うなら木村の方を優先したい。
野手で気になるのは森友哉の後釜となる捕手とレギュラーが手薄な外野手だ。捕手でチームカラーに当てはまる選手として推したいのが松川虎生(市和歌山)だ。巨漢のスラッガータイプでスイングに強さだけでなく柔らかさがあるのが魅力で、中村剛也、山川穂高、渡部健人と通じるものがある。守備に少し雑な面があるのは課題だが、スローイング、キャッチングとも基本的な能力は高い。打てる捕手の素材は貴重なだけに、上位の枠を使っても確保したいところだ。
一方の外野手で面白いのが梶原昂希(神奈川大)だ。190センチ近い長身の大型外野手で、確実性は課題だがフルスイングの迫力は大学球界でも指折りだ。西武のチームカラーによくマッチした選手で、長身でも脚力があるのも大きな魅力だ。今年ルーキーながらブレイクした若林楽人と比べても選手としてのスケールの大きさは梶原の方が上だけに人気になることも予想されるが、3位以下で残っていればぜひ狙いたい選手である。
こんな指名はNGだ!
5年ぶりのBクラス転落が濃厚となっており、投手、野手とも世代交代をどう進めるかが課題となる。投手はある程度完成度の高い選手、野手は粗削りでも振る力のある選手が主力になっているという明らかな傾向は出ているだけに、そのカラーに合わないような選手を揃えるのは危険性が高いだろう。
おすすめ指名順位は2位指名!
●松川虎生/市和歌山・捕手
出典:『がっつり! プロ野球(29)』
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公開日:2021.10.10