実はCSに強い中日!オリックスは通算1勝
2007年からセ・パ両リーグで開催されているクライマックスシリーズ(以下CS、2006年までの3年間はパ・リーグのみプレーオフを開催しているが、本稿の記録には含まない)。今季はコロナ禍の影響でセ・リーグは開催なし、パ・リーグは1、2位球団のみが参加するイレギュラーなシーズンとなるが、改めて過去の記録を振り返ってみよう。CS通算勝利数1位は、ソフトバンク。プレーオフ時代〜CS初期は「短期決戦に弱い」イメージが強かったが、2010年代以降は他を寄せ付けない強さを見せ、ここ2年間はシーズン2位からCSを勝ち上がって日本一に上り詰めるなど、「短期決戦の鬼」と化している。セ・リーグのCS最多勝は巨人の24勝。ただし、同じく最多を誇る12回のCS出場数を考えると、やや物足りない数字ともいえる。実際に負け数は27と勝利数を上回っており、CS通算勝率は・471。決して短期決戦に強いとは言えない結果となっている。
『出れば強い』と言えるのが、意外かもしれないが中日。特に落合政権下での強さは特筆モノで、2007年の第1回CSから6年連続でCSに出場(落合監督は2011年で退任)し、3度の日本シリーズ出場。ファーストステージでの敗退は一度もない。下剋上のイメージが強いロッテは、ファーストステージこそ5回出場して4回勝利と抜群の強さを誇る一方で、ファイナルは4回の出場で日本シリーズ出場は一度だけ。イメージほどCS巧者ではない。日本ハムはロッテとは逆でファーストステージ勝ち上がりは5回中2回だが、ファイナルは6戦4勝。ここ一番での強さが際立つ結果となっている。そんな中、「CSで勝てない」球団の代表格が阪神だ。コンスタントにAクラスに顔を出すため、CS出場数は8回(すべてファーストステージから)と多いが、ファイナル進出はわずか2回しかない。同じく西武も通算8回出場で日本シリーズまで辿り着けたのは1回のみ。また、オリックスは12球団で唯一、ファイナル進出経験がなく、CS通算でもまだ1勝しか挙げられていない。
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公開日:2020.11.11
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