プロ注目の忠地大樹&斎藤優也擁し4年ぶり37度目の甲子園決めた松商学園に注目！長野地区の甲子園での戦い＆夏の展望とは！？【がっつり！甲子園2021】

全国49地区 夏の大会データベース
【長野】

全国屈指の激戦地区だが、今年はセンバツでも善戦した上田西の１強体制。強力打線の古豪・松商学園に好選手を擁する新興勢力が番狂わせを起こせるか。

《2021年 センバツ結果》上田西　1回戦

●甲子園での戦い＆夏の展望
センバツで成長した上田西がダントツの存在も強打の松商学園が迫る

広島新庄と対戦した今春のセンバツでは延長12回の末、0対1で惜敗した上田西。長野代表として4大会連続の初戦負けとなったが、長野の高校野球のレベルが上がっていることを如実に感じさせた。

長野代表は例年、混戦模様になりやすいが、今年はセンバツ出場を果たした上田西が絶対的存在。野手4人が1年秋から主力だった黄金世代で、実戦での経験値は圧倒的。左腕の山口謙作も昨春から精神的に大きく成長し、今や押しも押されもせぬエースとなった。伝統の機動力野球も笹原操希、梅香拓海のコンビを中心に健在。足を絡めたいやらしい攻撃でコンスタントに点を奪えるのが魅力的だ。

打線の爆発力という点では古豪・松商学園も侮れない。春季大会では4試合で得点という攻撃力で優勝。大会打率6割超えの1番・忠地大樹を4割打者の斎藤優也がキッチリ返していた。春季北信越大会は準決勝で敗れたが、それでも８得点を挙げるなど、その威力は全国クラスと言える。

他にも捕手の松田盛健を中心にまとまりのある東京都市大塩尻に公立校では１４０キロ右腕の松下秀を擁する飯田OIDE長姫、しなやかなフォームがウリの宮坂魁がエースの更科農も面白い存在だ。

全国49地区夏の甲子園DATABASE【北信越編】

北信越が「最弱地区」とイジられたのは今や昔の話。近年は中学野球から独立リーグまで好選手が続出して高校野球のレベルアップも顕著に。今、日本で一番高校野球がアツいエリアに！

選手層が飛躍的に上昇！全国優勝も夢じゃない

近年、アマチュア球界で最もホットな地区となっているのが北信越。中学野球で将来有望な選手たちが好成績を残し、高校へ進学してまた活躍するという好循環で高校野球のレベルが飛躍的にアップ。2年前に星稜（石川）が甲子園で準優勝に輝くなど、その成果も現れている。

今年の北信越で最も注目したいのは敦賀気比（福井）。センバツでは１回戦負けだったものの、春季大会4戦36得点を挙げた強力打線と故障から復活した竹松明良が変幻自在の投球で三振を量産。控え投手のレベルも高く、県代表どころか甲子園の舞台でも爆発することだろう。

同じセンバツ出場校でも上田西（長野）は自慢の俊足を武器にした攻撃的野球でコンスタントに点を奪い、しなやかなフォームが魅力の左腕・山口謙作を軸とした投手陣も強力。他にも星稜（石川）や新潟明訓（新潟）、高岡第一（富山）など、各地区で本命候補となる強豪校は順調な仕上がりを見せている。

例年は私学勢が優勢だが、今年は県立校出身の好選手も各地区に続出。目が離せない試合が続きそうだ。

『がっつり！甲子園2021』7月5日発売！

2年ぶりの夏が戻って来た！自粛ムードにつつまれた日本列島に清々しい活気の旋風を巻き起こす球児たち！この夏の主役候補たちに大接近！春夏連覇を目指す東海大相模の門馬監督と石田隼都投手！ドラ１候補、大注目の小園健太投手(市立和歌山)、達孝太投手(天理)の直前の意気込み！甲子園を目指しユニークなチームづくりを仕上げてきた注目校もクローズアップ！高校野球ファンのあなたにぜひ手に取ってみて欲しい一冊です! !