全国49地区 夏の大会データベース
【愛媛】
《2022年 センバツ結果》出場なし
●甲子園での戦い&夏の展望
激しい上位争いの中心にいるのは古豪!21年ぶりの夏出場へ松山商が躍動する
愛媛県は長く、松山商、今治西などの古豪が君臨していたが、新田、済美といった新勢力の台頭によって代表争いが激化した。近年は、有力候補が目まぐるしく入れ替わっているが、今年は古豪が主役に躍り出た。
今春、17年ぶりに県大会を制した松山商が甲子園にもっとも近いと見る。突出した選手はいないが、4番で主将の西岡龍樹を中心にまとまったチームで、チャンスにたたみ掛ける集中力には光るものがある。春夏通算7度の全国制覇を果たした名門も、2001年にベスト4進出を果たしたのを最後に、20年も甲子園から遠ざかっている。古くを知るファンならずとも、夏将軍の活躍を見たいものだ。
次いで期待がかかるのが、同じく全国制覇の経験がある古豪の西条。昨秋準優勝、今春ベスト4と、新チームになってからの成績が安定している点が強み。派手さはないものの、攻守ともに鍛えられたチームに仕上がっている。エース・高橋賢臣、2番手・高橋圭祐の2枚が好調であれば、逆転の可能性も十分にある。
もう1校、昨夏の代表で、昨秋も県大会を制した新田も注目の存在。春は宇和島東に敗れて上位進出はならなかったが、昨夏の甲子園ベンチ入りメンバーが7人残っており、上位争いをする力は十分に持っている。
地区予選で敗退したものの地力のある今治西、今治北といった名門が急浮上してくる可能性もある。
全国49地区夏の甲子園DATABASE【四国編】
●公立勢復活に待ったなし!
4県のすべてが夏の頂点に君臨した「野球どころ」も、近年は勝ちきれない苦戦が続く。直近の優勝は02年の明徳義塾が最後で、最後の栄冠から19年も経ってしまった。ただ、今夏はドラフト候補生が多い地区だけに、久しぶりの躍進が期待される。
古豪の公立勢が復活し、代表校争いが激化!
かつて「野球どころの四国」と言われた同地区。古くは「四国四商」の公立、最近では明徳義塾(高知県)を筆頭に私学勢が全国区として知られているが、ここ10年の夏大会ではかつてのような輝きが薄れつつある。
だが、今夏は2大会連続出場を狙う高松商/香川県、久しぶりに県大会を制した松山商/愛媛県、選抜出場の同県王者・鳴門と徳島商/徳島県、打倒私学に鼻息が荒い岡豊/高知など、各県ともに公立の強豪や古豪が全国制覇に名乗りを上げている。
一方、甲子園常連校の明徳義塾や高知/高知県、昨秋、今春と県大会を制した英明/香川県、昨秋の県大会を制した去年の代表校・新田/愛媛県など、私学勢のレベルも高いため、代表校争いは混戦状態だ。
なお、今夏の四国勢には、侍ジャパンU18代表の1次候補に選ばれたエース・冨田遼弥/鳴門、プロ注目のスラッガー・浅野翔吾/高松商、プロ注目の内野手・高橋友/高知など注目選手が多い。これらの選手の活躍が四国勢躍進の鍵を握っているだろう。
出典:『がっつり!甲子園2022』
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公開日:2022.07.21