全国49地区 夏の大会データベース
【高知】
《2022年 センバツ結果》高知 2回戦
●甲子園での戦い&夏の展望
大本命は昨夏甲子園ベスト8の明徳義塾!ダークホース・岡豊の戦いにも注目
公立校の健闘が目立つ四国にあって、私学優位の状況が長く続いている高知県。この10年に限って見れば、公立の代表は2018年の高知商だけだ。しかも、2020年の独自大会を除くと、ほかはすべて明徳義塾が勝ち上がっている。
夏の選手権の通算出場回数は21回を数え、今や高知県の顔とも言える存在になっている同校が、今夏も優勝候補筆頭だ。春の県大会では、5試合で1失点という圧巻の戦いを見せた。スターこそ不在だが、エース・矢野勢也、2番手投手の吉村優聖歩、俊足を誇る井上航輝などメンバーは粒ぞろい。甲子園通算勝利数歴代4位の54勝を誇る馬淵史郎監督に鍛えられたチーム力は、他校より明らかに上で、優勝への視界は良好だ。
2番手以降は大混戦。中でも今春の選抜に出場し、プロ注目の内野手、高橋友をはじめ松本桂弥、山下圭太、東大夢など投打の柱がある高知の戦いぶりには注目だ。そのほか昨秋、そして今春に結果を残した高知工、高知商なども上位進出を窺う。
しかし、一番の伏兵候補は岡豊だろう。ベスト8に進出した昨秋、そして今春と2大会連続で明徳義塾に敗れているが、春は0対1でサヨナラ負け。2戦目以降圧勝した明徳を苦しめたのだ。名将・馬淵監督に「今年一番いい投手と対戦した」と言わしめた2年時からのエース・浜口颯一朗がさらに力を蓄えれば、ジャイアントキリングも十分に可能だ。
全国49地区夏の甲子園DATABASE【四国編】
●公立勢復活に待ったなし!
4県のすべてが夏の頂点に君臨した「野球どころ」も、近年は勝ちきれない苦戦が続く。直近の優勝は02年の明徳義塾が最後で、最後の栄冠から19年も経ってしまった。ただ、今夏はドラフト候補生が多い地区だけに、久しぶりの躍進が期待される。
古豪の公立勢が復活し、代表校争いが激化!
かつて「野球どころの四国」と言われた同地区。古くは「四国四商」の公立、最近では明徳義塾(高知県)を筆頭に私学勢が全国区として知られているが、ここ10年の夏大会ではかつてのような輝きが薄れつつある。
だが、今夏は2大会連続出場を狙う高松商/香川県、久しぶりに県大会を制した松山商/愛媛県、選抜出場の同県王者・鳴門と徳島商/徳島県、打倒私学に鼻息が荒い岡豊/高知など、各県ともに公立の強豪や古豪が全国制覇に名乗りを上げている。
一方、甲子園常連校の明徳義塾や高知/高知県、昨秋、今春と県大会を制した英明/香川県、昨秋の県大会を制した去年の代表校・新田/愛媛県など、私学勢のレベルも高いため、代表校争いは混戦状態だ。
なお、今夏の四国勢には、侍ジャパンU18代表の1次候補に選ばれたエース・冨田遼弥/鳴門、プロ注目のスラッガー・浅野翔吾/高松商、プロ注目の内野手・高橋友/高知など注目選手が多い。これらの選手の活躍が四国勢躍進の鍵を握っているだろう。
出典:『がっつり!甲子園2022』
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公開日:2022.07.21