3安打11奪三振の好投を見せた戸郷翔征
8月20日に東京ドームで行われた阪神タイガースとの一戦で6回2/3、106球、3安打、11奪三振、無失点と素晴らしい投球を披露し、今季6勝目をマークした戸郷翔征。
戸郷翔征は初回と2回にランナーを出したものの、いずれも3塁は踏ませず、無失点で切り抜けると、3回から6回まで一人もランナーを許さない完璧なピッチングを披露し、7回に先頭打者のサンズにフォアボールを与え、1アウト1塁の場面で大山悠輔にライト前ヒットを放たれ、ランナー1、3塁とこの試合初めてのピンチを迎えたが、続く梅野隆太郎をサードゴロに打ち取り、リリーフに後を託した。バトンをもらった高梨雄平は、代打の福留孝介をフォアボールで歩かせ、2アウト満塁となるも、代打中谷将大を三振に打ち取り、13試合連続無失点投球を記録した。
戸郷翔征の投球についてプロ野球解説者井端弘和は、「菅野智之と変わらないくらい力のあるボールを投げていると思います。そのなかで勝てているというのは、素晴らしいと思います」と絶賛した。
昨夜も巨人は2得点ながらも投手陣が無失点で繋ぎ勝利し、阪神タイガースから25年ぶりに3試合連続無失点で3連勝を奪った。
2戦目の14安打を除いて初戦2安打、第3戦6安打と貧打の巨人が阪神タイガースから25年ぶりに3試合連続無失点で3連勝を奪えた要因は、やはり巨人投手陣が素晴らしい投球を見せているからだろう。
注目したいのが3試合の三振数だ。初戦の菅野智之が9回7奪三振、第2戦では、田中豊樹が1回1奪三振、大竹寛も1回1奪三振、ビエイラが1回2奪三振、そして第3戦は、戸郷翔征が6回2/3を11奪三振と3試合で合計22三振を奪っている。
特に、昨夜の7回2死満塁で代打中谷将大を高梨雄平が三振に打ち取ったような阪神タイガースが掴んだチャンスの場面でことごとく三振を奪えたことが25年ぶりに3試合連続無失点で3連勝を奪えた要因ではないだろうか。
打線が不調の中でも投手陣が奮闘し、少ない得点でも勝利できる巨人だからこそ、今季最多の貯金13という数字に到達したのだろう。
公開日:2020.08.21