13安打の猛攻を見せた巨人2軍打線
3月3日に読売ジャイアンツは今シーズン初となる本拠地東京ドームでヤクルトスワローズとオープン戦を行った。
今季初実戦のエンジェル・サンチェスが先発し、2回無失点と好投を見せ、開幕へ向け順調な仕上がりを見せた。
順調な仕上がりを見せるサンチェスに原監督は「智之(菅野)と同じくらい、競って欲しいね。戸郷と3人で。その3人でどこかにライバル心を持っていて欲しいね」。と期待した。
3回から2番手で登板した井納翔一は、5回、内川聖一にソロホームランを浴びると、続く6回には1アウトから四球と内野安打で1、2塁のピンチを招き、村上宗隆にライト前タイムリーヒットを浴びるなど、4回2失点と移籍後初の本拠地デビュー戦はほろ苦いものとなった。
572日ぶりの本拠地1軍登板を果たした戸根千明は、1点ビハインドの7回から3番手としてマウンドへ上がり、7回はピンチを背負うも無失点で切り抜けたものの、2アウト1、2塁のピンチで西田明央にレフトへのタイムリーを浴びると、なお1、2塁のピンチで、続く浜田大貴に左中間への3ランホームランを許し、2回3安打2四死球4失点と井納翔一に続き、ほろ苦い復帰戦となった。
快打&快足で存在感見せた松原聖弥
投手陣が打たれる中、打線も沈黙し、援護できずに無得点が続いた中、「6番・左翼」で先発した松原聖弥が快打&快足で存在感を放った。
1点ビハインドで迎えた5回、1アウトランナーなしの場面で、センター前ヒットで出塁し、ここ5試合で打率5割とした。
さらに、続く吉川尚輝があと少しで本塁打という左翼フェンス直撃のツーベースヒットを放つと、本塁まで激走を見せ、見事生還し、一時同点に追いつく1点をもぎ取った。
3戦連続安打と好調を維持する松原聖弥に対し、原監督は「一番信頼できる打者かもしれないね、ジャイアンツでね。今のところよ。練習でもずっといいですよね」。と評価した。
吉川尚輝との連打で1点をもぎ取った松原聖弥は「追い込まれていましたが、しぶとく打てたので続けていきたいです。(吉川)尚輝が打ってくれると信じていたのでいいスタートが切れたと思います!」と笑顔で語った。
今シーズンからFA移籍でDeNAベイスターズから梶谷隆幸が加入し、『カジサカマル』打線構想が浮上し、レギュラーの確約がなくなってしまった松原聖弥だが、簡単にレフトのポジションを渡さまいと懸命にアピールを続け、原監督の信頼を勝ち得ようとしている。
公開日:2021.03.04