今シーズン2勝目を挙げた畠世周
4月21日に東京ドームで行われた阪神タイガースとの一戦で、前回登板から2連勝を目指し、マウンドに上がった畠世周は、初回に2被弾も、4回からは、走者なしでもセットポジションで足をあまり上げずクイック気味に投げるように変更し、序盤とはうって変わってテンポの良い投球で、6回90球5安打2失点と力投し、今シーズン2勝目を挙げた。
畠世周は初回、先頭打者の近本光司に先頭打者ホームランを浴びると、さらに1アウト走者なしの場面でマルテに初球のスライダーをレフトスタンドに運ばれ、3戦連発を許すなど、わずか7球で2被弾したが、2回は四球で走者を許すも無失点で切り抜け、3回、先頭打者の糸原健斗の当たりを梶谷隆幸がダイビングキャッチを試みたが、捕球できず三塁打とし、ノーアウト3塁のピンチを迎えるも、マルテ、大山悠輔を三ゴロ、サンズを空振り三振に抑え、最大のピンチを切り抜けると、4回からノーワインドアップで投げていたフォームをセットポジションにすると投球が一変し、4回は3者連続三振、5回は3者凡退、6回に先頭打者のマルテにヒットを許すも、後続を抑え、無失点で切り抜けた。
今シーズン2勝目を挙げた畠世周は「初回に2本打たれてしまって流れを悪くしてしまいましたがそれ以降は何とか粘ることはできました。(4回から)宮本コーチのアドバイスもあり、セットポジションの投球にしてタイミングを変えたことがいい方向に向かってくれました。良かったです」。と投球フォームを変えたことが功を奏したことを明かした。
阪神の連勝止める決勝打放った吉川尚輝
「8番・二塁」で先発出場した吉川尚輝が、阪神タイガースの連勝を「8」で止める勝ち越しタイムリーヒットを放ち、巨人の勝利に大きく貢献した。
同点で迎えた6回の守備で吉川尚輝は、2アウト1塁の場面で、佐藤輝明のライト前に抜ける当たりをスライディングキャッチで好捕し、アウトにして、先発で粘りの投球を見せていた畠世周を救い、巨人に流れを引き寄せた。
自らの守備で巨人に流れを引き寄せた吉川尚輝は、6回2アウト1、2塁のチャンスの場面で、阪神タイガース先発の青柳晃洋の6球目123キロのスライダーを捉え、レフト前へ運ぶタイムリーヒットを放った。
好守の直後に巧打で巨人に勝利をもたらした吉川尚輝は「(6回の守備については)相手に流れが行かずに、あそこで止められたのは良かった。(決勝打については)何とかしようという気持ちだけで打った」。と力強く語った。
攻守の活躍を見せた吉川尚輝に対し、原監督は「今年は非常に苦しんでいるが一番バットを振っている。そういう中でああいう安打が出たのかな」。と地道な努力を結果に結びつけていると絶賛した。
2軍では実戦復帰した若林晃弘が2試合連続のタイムリーヒットを放ち、離脱前と遜色ない動きでアピールを続ける中、若林晃弘が1軍に復帰しても、簡単にはスタメンを奪わせまいと連日攻守で猛アピールを続けている。
公開日:2021.04.22