1軍復帰後9試合連続安打と打撃絶好調の丸佳浩
6月29日に、東京ドームで行われた広島カープ戦に、「3番・中堅」で先発出場した丸佳浩は、5打数2安打2打点と2本のタイムリーヒットを放ち、これで1軍復帰後9試合連続安打を記録し、巨人の8連勝に大きく貢献した。
2点を追いかける3回1アウト1、2塁のチャンスの場面で打席に立った丸佳浩は、広島カープ先発の大瀬良大地の3球目137キロのカットボールをセンターへ弾き返し、岡本和真、坂本勇人の一逆転の3者連続タイムリーヒットを呼び込むと、再び1点差を追いかける8回2アウト1、2塁のチャンスの場面で広島カープ6番手・森浦大輔の6球目スライダーをセンターへ運び、同点のタイムリーヒットを放ち、続く岡本和真の勝ち越し3ランホームランを呼び込んだ。
同点のタイムリーヒットを放った丸佳浩は「気持ちで食らいついていった」。と振り返った。
丸佳浩のタイムリーヒットから攻撃が繋がっている巨人打線について、原監督は「非常に丸もファームから相当、阿部監督から鍛えられたんでしょう。いい形で入ってきて。勇人も結果はそれほど出てませんけれど、(岡本)和真の後ろに、和真を守っているという部分ではね、やっぱり5番の勇人の存在というのは、やっぱり大きい。4番がいい打撃ができているというのも、5番が守っているという部分が非常に大きいと思いますね」。と絶賛した。
この試合、2本のタイムリーヒットを放った丸佳浩は、1軍復帰後9試合連続安打となり、復帰後33打数15安打、打率.454と打撃不振で5日に2軍に降格し、長嶋終身名誉監督、阿部2軍監督から指導を受け、素晴らしい結果を残している。
原監督は坂本勇人が5番でどっしり構えてくれているから岡本和真が思い切ってできると語っていたが、坂本勇人以上に岡本和真が楽に打席に立てているのは1軍復帰後絶好調の丸佳浩の存在が大きいだろう。
ビハインドの場面やここで勝ち越しの一打が欲しいチャンスの場面で、ことごとく3番・丸佳浩がタイムリーヒットを放ってくれているおかげで、岡本和真はチャンスの場面でもフルスイングができ、22号&23号といった1戦2発の活躍ができている。
この試合で本塁打王争いトップを走っていたヤクルトスワローズ村上宗隆を捉えた岡本和真。
ここから岡本和真が村上宗隆を追い越し、本塁打王を獲得できるかは、丸佳浩が打撃好調をどこまで維持し続けられるかが重要なカギとなってきそうだ。
公開日:2021.06.30