今シーズン初昇格掴んだ古川侑利
8月28日に今シーズン初めて1軍登録され、7試合に出場し、7打数1安打、打率.143と、10日の中日ドラゴンズ戦では「1番・右翼」でスタメン出場し、大野雄大から今シーズン初ヒットを放ったものの、安打はこの1本に留まり、結果を残せず、9月12日に2軍降格が決まった陽岱鋼に代わり、今シーズン初昇格となる古川侑利が広島で1軍に合流した。
9月11日の千葉ロッテマリーンズ戦で、巨人先発の今村信貴に代わり、2番手でマウンドに上がった古川侑利は、2回3安打2失点4奪三振と、7回は2三振を奪う好投を披露したが、続投した8回にフォアボールが絡み、2失点を喫するもノーアウト満塁のピンチを大量失点せず、切り抜けていた。
11日の千葉ロッテマリーンズ戦までの古川侑利は、15試合連続無失点を記録し、防御率1点台を継続するなど、安定感抜群の投球を続け、今シーズン1軍初昇格を掴んだ。
古川侑利は、2013年ドラフト4位で有田工業高等学校から楽天イーグルスに入団し、1年目から1軍登板を果たすも、その後は怪我に苦しみ、登板機会も掴めずにいたが、2017年に2軍で17試合に登板し、8勝4敗、防御率2.81と結果を残し、2018年6月に1軍でプロ初勝利を掴むと、そこからセ・リーグ相手に3連勝するなど自己最多の4勝を挙げ、2019年に和田恋とのトレードで巨人入りを果たしていた。
2020年は5試合に登板するも、防御率11.57と結果を残せなかった古川侑利だが、今シーズンは150キロ超えの速球に力強さが増し、リリーフとして2軍でフル回転してきたことで、1軍で通用する投球が身についた。
プロ6年目の苦労人が、ビエイラなき巨人のブルペンをどのような投球で盛り上げてくれるのか注目だ。
公開日:2021.09.13