本拠地デビュー戦で3回無失点4奪三振の好投見せた山崎伊織
3月3日に東京ドームで行われた西武ライオンズとのオープン戦に、読売ジャイアンツの先発としてマウンドに上がった山崎伊織は、3回を60球、2安打無失点4奪三振2四球と好投を披露し、開幕ローテーション入りへ猛アピールした。
初回、先頭打者の源田壮亮に7球粘られ、フォアボールを許すと、続く外崎修汰に初球140キロのシュートをピッチャー強襲の内野安打を放たれ、栗山巧にも10球粘られ、フォアボールを与え、いきなりノーアウト満塁のピンチを招いたが、山川穂高、森友哉を連続空振り三振に仕留め、最後は中村剛也を3球目145キロのストレートでライトフライに切って取り、ノーアウト満塁のピンチを免れた。
2回は高木渉、金子侑司を2者連続の空振り三振に切って取るなど三者凡退で切り抜け、3回は2アウトを奪うも栗山巧にセンターへのツーベースヒットを許し、2アウトながら得点圏にランナーを進められたが、山川穂高をショートフライに打ち取り、3回2安打無失点4奪三振2四球と素晴らしい内容でマウンドを降りた。
本拠地デビュー戦を3回2安打無失点4奪三振2四球と素晴らしい投球を披露した山崎伊織は、お客さんが入った東京ドームは初めてで、最初はちょっと浮き足だったと反省しつつ、ノーアウト満塁のピンチを背負った初回を何とか無失点で投げ切れたのは良かったと振り返った。
さらに山崎伊織は、全体的にボールが高かった。修正できずに終わったと課題を挙げ、真っすぐを低めに投げられたら楽。次の登板はきょうで出た課題を少しでも減らせればと、開幕1軍へ更なる進化を誓った。
桑田投手チーフコーチと共に、山崎伊織を開幕ローテーション候補の1人として期待を寄せる原監督は、ノーアウト満塁というところからよく粘って、緊張はしていたと思うけど、いいスタートを切ったんじゃないかと思うと、高評価を与えた。
山崎伊織は、2020年に東海大学からドラフト2位で巨人入りを果たしたが、2020年に右肘のじん帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、昨シーズンはリハビリに努め、今シーズン完全復活を目指して臨んでいる。
今まで投げたくても投げられなかった思いを力に変えて、開幕ローテ入りを果たすことが出来るのか注目だ。
公開日:2022.03.04