4試合連続マルチヒットのウォーカー
6月24日に神宮球場で行われたヤクルトスワローズ戦に、「2番・左翼」で先発出場したアダム・ウォーカーは、5打数3安打。4試合連続マルチヒットで、打率.305を記録し、首位打者争い4位となった。
初回、1アウト走者なしの場面で打席に立ったウォーカーは、ヤクルトスワローズ先発の高橋奎二の5球目151キロのストレートをライトへ運び、第1打席からヒットを放つ。
続く3回、ノーアウト1塁の場面で、再び高橋奎二の3球目131キロのチェンジアップをセンターへ運び、今シーズン19度目のマルチヒットを記録。
最後は、7回ノーアウト2塁のチャンスの場面で、ヤクルトスワローズ2番手の木澤尚文の2球目131キロのカーブをレフトへ運び、今シーズン6度目の猛打賞を記録した。
ウォーカーはメジャー経験のない30歳で、アメリカでは3Aと独立リーグでのプレー経験しかなかったが、2020年&2021年に2年連続で独立リーグMVPに輝き、巨人のスカウトの目に留まり、巨人入りを果たした。
メジャーでの実績がないこともあり、年棒も3400万円と、ポランコの2億4000万円と比較して7分の1と、助っ人外国人としては破格の安さだ。
しかし、いざ開幕し、試合に出てみれば、守備はお粗末な部分はあるものの、あれよああれよとヒットにホームランをかっ飛ばし、巨人のスタメン常連にまで上り詰め、ここ4試合で、18打数10安打2打点2HR、打率.556と打撃絶好調を維持している。
4試合連続マルチヒットと打撃絶好調のウォーカーは、開幕から巨人の中で首位打者だった吉川尚輝を追い抜き、セ・リーグ首位打者争いでも4位に躍り出た。
絶好調の打撃だけに留まらず、ウォーカーの素晴らしい所は、巨人ファンから心配されている守備も、試合前に亀井外野守備兼走塁コーチからマンツーマン指導を受け、熱心に練習に取り組んでいる所だ。
23日のDeNAベイスターズ戦では、佐野恵太のレフトへの飛球を追いかけ、ジャンプしてフェンスに激突しながら捕球するなど、着実に守備のレベルも上げている。
原監督もこの真面目さを評価しており、いつか神様もほほ笑むと思うと語っていた通り、大きく成長を遂げている。
30歳とまだまだ成長できる余地があるウォーカーがこのまま成長を続け、巨人の歴代助っ人外国人を超える活躍を期待したい。
公開日:2022.06.25