支配下登録勝ち取った井上温大
巨人は7月11日、井上温大と支配下選手契約を締結したことと背番号は「97」になることを発表した。
チームは新外国人左腕のクロールと契約合意に達していて、井上温大と合わせ、これで支配下選手は69人となる。
支配下登録復活が決まった井上温大は感謝の思いを語り、1軍でのプロ初勝利を目指して頑張っていきたいと決意を固めた。
井上温大は2019年ドラフト4位で入団するも、2021年5月に左肘頭スクリュー挿入術を受け、今シーズンは育成選手として再出発していた。
2020年のオフには西武ライオンズの内海哲也の自主トレに同行し、人生で一番きつかったと話すほど、徹底的に走り込みを行い、基礎体力向上に手応えを感じるトレーニングを積んできた。基礎体力向上により、内海哲也からも褒められた直球にさらに磨きが掛かり、急成長ぶりに原監督がダイヤの原石と期待を寄せていた。
井上温大の持ち味は140キロ台後半のストレートと、鋭く曲がるスライダーのコンビネーションで三振の山を築くことだ。
ここまで2軍戦5試合に先発して0勝0敗、防御率5.25ながら、24イニングで30奪三振とイニング数を上回る三振を奪い、輝きを取り戻しつつある。
U―23のNPB選抜にも選出されており、9日には東京ドームの試合前練習に参加し、1軍の首脳陣が見守る中、ブルペンで投球練習を行っていた。
現在、左の先発投手でローテ入りしているのはメルセデスのみの巨人。
ファームで調整中の高橋優貴や横川凱も控えているが、井上温大にもチャンスが巡ってくる可能性は十分ある。
井上温大には、今シーズン1軍初登板で、目標に掲げた初勝利を早々に挙げ、更なる進化を遂げてもらいたい。
公開日:2022.07.12