山瀬慎之助がダメ押しのタイムリーヒット
8月27日、ジャイアンツ球場で行なわれたイースタン・リーグのDeNAベイスターズ戦に、「9番・捕手」で先発出場した山瀬慎之助は、3打数1安打2打点1四球。ダメ押しのタイムリーヒットを放ち、1軍再昇格へアピールした。
5回、ノーアウト満塁のチャンスの場面で打席に立った山瀬慎之助は、DeNAベイスターズ先発の深沢鳳介の4球目141kmストレートを見極め、押し出しのフォアボールで1点をもぎ取り、オコエ瑠偉の逆転2点タイムリーツーベースヒットを呼び込んだ。
さらに、6回2アウト1、3塁のチャンスの場面で打席に立つと、山瀬慎之助はDeNAベイスターズ3番手・宮国椋丞の初球143kmストレートをレフトへダメ押しのタイムリーヒットを放った。
山瀬慎之助は、5月5日の中日ドラゴンズ戦でヒットを放つなど、1軍で少ない出場機会の中でも結果を残そうと食らいついていたが、5月28日に2軍降格となっていた。
打球が上がらなくなっていた山瀬慎之助は、7月11日の試合後の練習で橋本2軍外野守備兼打撃コーチとフォームをチェックし、少し前傾姿勢で打席に立つように調整したことで、好感触を掴み、12日の楽天イーグルス戦で早速ホームランと最高の結果を残していた。
8月に入り、ヒットが止まっていた山瀬慎之助だが、8月19日のヤクルトスワローズ戦で11試合ぶりのヒットを放つと、20日のヤクルトスワローズ戦でもヒットを放ち、2試合連続安打を記録し、打撃復調の気配を見せている。
1軍では現状、スタメンマスクを被る大城卓三、打率.000と今シーズン未だヒットがない小林誠司、1軍再昇格を果たした岸田行倫の3人体制となっているが、山瀬慎之助は3番手キャッチャーとして1軍昇格する気は毛頭ない。レギュラーキャッチャーとして1日でも早くレギュラーになりたいという気持ちが強い。
それでもレギュラーキャッチャーになる近道は1軍に昇格し、打撃で少ないチャンスをものにする結果を残し続けることだろう。山瀬慎之助には、まず打率.000と今シーズン未だヒットがない小林誠司から1軍捕手の座を奪い取ってもらいたい。
公開日:2023.08.28