巨人残留は期待薄?複数球団が興味示す中田翔
来シーズン、プロ17年目を迎える中田翔が、今オフに海外FA権を行使するか熟考を続けている。昨オフに巨人と3年契約を結んだが、選手側が1年ごとに契約の見直しや破棄ができるオプトアウトの条項がついており、残留も一つの選択肢として、国内球団への移籍を検討している。
今シーズンの中田翔は、開幕から主に5番打者として巨人の攻撃陣を牽引していたが、ケガの影響もあり、オールスター明けから徐々にスタメン出場の機会が減り、後半戦は代打が増え、92試合に出場して打率.255、15本塁打、37打点という結果に終わっていた。
巨人の来季は岡本和真・一塁、坂本勇人・三塁固定の方針
今シーズン、巨人では9月以降にドラフト4位の新人・門脇誠が、坂本勇人に代わって、ショートのレギュラーに定着し、坂本勇人は三塁へコンバートされた。三塁を守る岡本和真は、一塁に移り、DH制のないセ・リーグの巨人において、一塁しか守る場所のない中田翔は出場機会が激減した。阿部慎之助新監督に代わる来シーズンも一塁は岡本和真、遊撃に門脇誠、三塁は坂本勇人を起用する方針を明言しており、中田翔は現状の構想では代打要員となってしまう。
まだまだベンチウォーマーに成り下がるつもりはない中田翔は、一塁でスタメン出場できる環境を重視し、家族の意向も聞きながら最終的に決断するとしている。
ソフトバンク、オリックス、ロッテ以上に中日が中田翔が欲しい?
中田翔が実際にFA権を行使した場合、3年連続で優勝を逃し、過渡期にあるチームに右の大砲を加えたいソフトバンクホークス、今シーズンは首位打者を獲得した頓宮裕真のDH起用で一塁のポジションが空く予定のオリックスバファローズ、ポランコ、石川慎吾など、巨人からの移籍で実績を出す選手が多数いるロッテの名が挙がっているが、ここでさらに中日の名前も出てきている。
貧打のチームを2年間率いた立浪監督が以前、中田翔が日本代表のメンバーに入った時、評論家だった立浪監督が熱血指導をした縁もあり、中日への移籍を熱望しているようだ。
中田翔が人的補償が発生するBランクの選手の為、金銭面にシビアな中日は、FAで引き取り手がなければ、自由契約にしてもらった上で獲得する異例のプランまで想定しているとされる。
中田翔がFA権を行使する場合は、日本シリーズ終了の翌日から、土日祝日を除く7日以内に申請する必要がある。どのような決断をするのか注目だ。
公開日:2023.11.01