読売ジャイアンツ戦力分析2024
巨人の未来を担えるか?野手陣のカギを握る男
【巨人のキーマン】門脇誠
プロ2年目ながら「坂本勇人の後継者」というあまりにも大きな重責を担うことになる今季。坂本勇人の三塁転向はそもそも本人の「負担軽減」という側面が大きく、言ってみれば「消極的な理由」とも捉えることができる。ただ、門脇誠が今季しっかりと結果を残すことで、「実力で坂本のポジションを奪い取った」となれば事情は違う。世代交代がスムーズに運び、坂本勇人も三塁守備に専念できるはず。シーズン中に「坂本勇人の遊撃再コンバート待望論」が持ち上がらないようにするためにも、今季は勝負の年。守備力が通用するのは昨季すでに証明済み。あとは「打」でどれだけ数字を残せるかだ。
巨人の野手陣
野手陣最大のトピックスは、やはり坂本勇人の三塁コンバートだろう。コンバート自体は昨季途中にすでに経験済みだが、シーズン中だったこともあり「突貫工事」で三塁をこなした感は否めない。それでも無難に守備をまとめ、打撃成績も向上させたのはさすがの一言だが、今季はオフからしっかりと準備をしてきたはず。主戦場を三塁へ移した坂本がどんなプレーを見せてくれるか、巨人ファンならずとも注目したいところだ。坂本勇人の後釜に座る2年目の門脇誠がしっかりとレギュラーに定着できれば、一塁・岡本和真、二塁・吉川尚輝に正捕手の大城卓三を加えた内野布陣はほぼ盤石。攻守でチームの中心となり、打線を牽引してくれるだろう。
一方の外野手陣は過渡期を迎えていると言っていい。丸佳浩は今季で35歳、梶谷隆幸が36歳、長野久義が40歳と主力の高齢化が進み、世代交代は急務。内野手登録ではあるが昨季10本塁打とプチブレイクした秋広優人や高卒2年目の浅野翔吾、大卒2年目の萩尾匡也といった若い力の台頭にも期待したい。