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今月で38歳。「巨人オジさんの星」中島宏之の大復活の理由はフォアボール?

ムードメーカーは打撃成績でもチームを引っ張る存在に復活!

今月で38歳になる中島宏之。昨年1億5000万円だった年棒は、今年2000万円まで下がった。協約で決まっている減額制限のはるか下だ。

54打数8安打1本塁打5打点、打率.148出塁率.277。これが昨年143試合での成績だ。

5日の中日戦で2号ホームランを打った今年の中島の成績は、まだ15試合の消化だが43打数12安打2本塁打6打点、打率.279出塁率.415。すでに安打数、本塁打数、打点は昨年の成績を超えた。

成績で注目したいのは出塁率の高さ。実はフォアボールを10個選んでいて、これは岡本和真/6個や坂本勇人/9個を超えるチーム最多。選球眼の良さもあるだろうが、相手ピッチャーが今年の中島には甘いコースを投げられないと感じていることの裏返しと見ることができる。

クビ寸前の大幅減棒になった中島宏之がここまで大きな復活を成し遂げた姿は、岡本和真や菅野智之の活躍とは違う「オジさん巨人ファン」の胸を熱くさせるものがある。

また、ソフトバンク・松田宣浩がベテランになってもチームで一番声を出して良い雰囲気を作っていることは有名な話だが、意外にも巨人では中島宏之がその役割を担っている。

原辰徳監督が2009年のWBCの監督だったとき、ベンチの中島宏之がムードメーカーになりチームに良い雰囲気をもたらしていた。その人間性を欲して2018年にジャイアンツに呼んだと、当時の原辰徳監督はコメントしている。

「巨人の星」ならぬ「巨人オジさんの星」の頑張りは、巨人ファンにとってチームの勝利とはまた別の喜びを与えてくれる。

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