『プロスペクト』
皆さんはこの言葉を聞いた事があるだろうか。
今季は二刀流として更なるブレイクを果たしている大谷翔平選手。
その大谷翔平がプレイするメジャーリーグでは兼ねてより、避けては通れぬほど浸透している言葉である。
プロスペクト=若手有望株
メジャーリーグでは3A以下のマイナーリーガーの中で、近い将来メジャーリーグで活躍するであろう選手をランキング形式で順位付けし発表。ファンもそれを楽しみにしている。
そしてそのランキング上位選手は、メジャー昇格時に軒並み成績を残すと言うから信憑性も高い。
今回より、ラブすぽ的日本版プロスペクトとして、日頃ファームで鍛錬を繰り返している若手をご紹介していきたい。
プロスペクト第一弾
読売ジャイアンツ
横川凱投手(20)【よこがわ かい】
滋賀県米原市出身の同投手はミレニアム世代の20歳。
MAX144キロのキレのある直球に加え、カッターとスライダー、カーブとフォークも操る。性格は、杉内俊哉投手コーチに似たクレバータイプ。
大阪桐蔭高時代に根尾昂、藤原恭大、柿木蓮らと共に春夏連続優勝に貢献。当時は3番手投手の位置付けであった。
上記3名と同年、ドラフト4位で巨人より指名を受け入団。プロ入り3年目のシーズンとなる。
2019年2020年と、登板試合数は少ないながらもじっくりファームで修行。昨年のシーズン最後、11月1日の東京ヤクルトスワローズ戦にて1軍初先発。5回1失点で勝利投手の権利を持ちながらも後続が追いつかれ、初勝利はお預けとなった。
今シーズンのファーム成績は、5勝1敗で防御率は2.83。安定した投球を続けている。完投や完封も記録しており、完封時には127球を投げるなど高卒3年目にしてスタミナ十分。プロ入り前から奪三振能力が高いと評価され、プロ入り後も徐々にその持ち味に磨きをかけている。
周りの影響を省いた投手個人を評価する指標の一つであるK/BB(奪三振÷与四球)において3.50を超えてくると好投手と言われるが、横川はファームで70イニング以上を投げて2.50。そして今季1軍にて2度登板機会があり、8イニングで4.50。
※7/24現在
まだ初勝利は記録していないものの、個の能力の高さ見せている。
ここぞという場面での細かいコントロールや、球速アップ等の課題はまだまだ多いが、間違いなく日本プロ野球のファームにおいて、トッププロスペクト“期待の若手有望株”である。近い将来、ジャイアンツの先発左腕としてローテーションの一角を担う事が予想される。
公開日:2021.07.29