紫苑S(9月12日 中山11R)芝2000m
3歳牝馬による、芝2000mの秋華賞TR。3着までの馬に優先出走権が与えられます。
重賞に昇格したのが16年のこと。従いまして、データは過去4年です。
1番人気は〔211〕、2番人気は〔200〕、3番人気は〔010〕。
6番人気以下〔021〕、2ケタ人気馬の馬券圏内はありません。
馬連3ケタ1回に、万馬券なし。
勝ち馬は1番人気か、2番人気の馬。
重賞になってから、比較的堅く収まるようになってきました。
ステップレースを見ていきましょう。
オークスから〔123〕。人気、着順は不問。
フローラSから〔100〕。3着馬。
2勝クラスから〔111〕。連対馬。
1勝クラスから〔110〕。勝ち馬です。
17年の1、2着は、前走2勝クラスの1、2着馬。ただし、前々走ではオークスに出走しており、これでオークス出走馬は12頭中8頭に。
実は、毎年オークス出走馬が2頭ずつ、馬券圏内に来ています。
オークス未出走の4頭中3頭は、フラワーSかフローラSの出走馬。
重賞出走経験がないのは17年3着のポールヴァンドルのみ。ただし、この馬にもスイートピーS1番人気5着の実績がありました。
つまり、OPクラスの出走歴は必須ということになります。
馬券圏内12頭すべてに、芝1600m以上での勝ちがあり、1800m以上に勝ちがある馬は10頭。残る2頭は芝1600mで2勝以上を挙げていました。
キャリア3戦以下の馬の馬券圏内はありません。ちなみに、キャリア4戦の馬が4年で3勝です。該当する馬がいたら、狙ってみても、面白いかもしれません。
【初出】長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と』
【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。
公開日:2020.09.10