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JRAビギナーズセミナー講師:長谷川雄啓の【オールカマー】過去9年データ分析!

Text:長谷川雄啓

オールカマー(9月27日 中山11R)芝2200m

新潟で行われた14年を除く、データは過去9回です。

1番人気は〔331〕、2番人気は〔112〕、3番人気は〔131〕。

6番人気以下〔115〕、2ケタ人気馬の馬券圏内はありません。

馬連3ケタ3回に、万馬券なし。

毎年1~3番人気の馬が、必ず1頭は連対しています。

ステップレースを見ていきましょう。

まずは複数頭を馬券圏内に送り込んでいる重賞から。

宝塚記念から〔432〕。

天皇賞・春から〔110〕。

七夕賞から〔020〕。

その他、前年の天皇賞・秋、ヴィクトリアマイル、海外GⅠのドバイシーマクラシック、新潟大賞典から勝ち馬が。

安田記念、海外GⅠのクイーンエリザベスⅡ世C、小倉記念から2着馬が。

札幌記念、AJCC、目黒記念、新潟記念から3着馬が出ています。

また、OPの札幌日経オープンと、福島テレビオープンから4着馬が出ています。

馬券圏内27頭中、前走で掲示板確保、または5番人気までに推されていた馬が23頭。

例外の4頭はすべて前走GⅠ組。宝塚記念から3頭に、天皇賞・春から1頭です。

着順、人気共に“5”以内の数字がポイントだと、データは語ります。

連対18頭中、9頭に中山の芝に勝ちがあり、残る9頭中7頭に中山芝の重賞での掲示板確保がありました。

また、連対18頭中、16頭に重賞勝ちが、1頭に重賞2着がありました。

さらに、連対18頭すべてに、芝2000mまたは芝2200mでの勝ち、あるいは重賞2着がありました。

牝馬は〔210〕。3頭共にGⅠ連対と重賞勝ちがありました。

年齢別に見ておくと、4歳〔334〕、5歳〔433〕、6歳〔130〕、7歳〔102〕。

5、4歳馬中心ですが、ベテランまで幅広くといった感じでしょうか。

オールカマーとは“何でも来い”の意味ですが、前走GⅠ出走馬が〔862〕。連対18頭中、14頭を占めています。

意外や格の勝負になること、覚えておいて下さい。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と』

【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。

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