北九州記念(8月23日 小倉11R)芝1200m
芝1200mのハンデ戦。
過去10年、1番人気は〔021〕、2番人気は〔111〕、3番人気は〔121〕。
6番人気以下〔735〕、2ケタ人気馬〔032〕。
馬連3ケタ1回に、万馬券3本。
波乱のハンデ重賞です。
ステップレースを見ていきましょう。
オークスから〔001〕。16着馬。
アイビスSDから〔433〕。連対または1、2番人気だった馬が7頭。あとは4、6、9着の馬。
CBC賞から〔103〕。人気、着順は不問です。
ところが、前々走でCBC賞を走っていた馬が〔152〕。合わせれば〔255〕。
毎年、アイビスSDか、CBC賞を走っていた馬が、必ず1頭は馬券圏内にいて、CBC賞を走っている馬が馬券に絡まなかったのは昨年だけとなっています。
OPから〔322〕。3着以内または3番人気までの馬が6頭。残る1頭は7番人気8着の馬でした。
3勝クラスから〔141〕。勝ち馬5頭に、2着馬1頭。
2勝クラスから〔110〕。こちらは共に勝ち馬でした。
トップハンデは10年で24頭いて〔112〕。
勝ち馬のハンデは56~52キロで、平均すると54キロ。
2着馬は56~52キロで、平均53.5キロ。
3着馬は56~51キロで、平均53.85キロ。
馬券に絡むのは56キロまで。
連対20頭すべてに芝1200mでの勝ちがありました。
また、7年連続で馬券圏内は、すべて前走1000mまたは1200m戦からの馬。
これを10年で見ても、1000m、1200m以外からの馬は、2着と3着に1頭ずつしかいません。
牝馬は〔666〕。牡馬を上回ります。
年齢別で見ていくと、3歳〔022〕、4歳〔344〕、5歳〔341〕、6歳〔302〕、7歳〔101〕。
4~6歳馬が中心のよう。
脚質的には、差し、追い込みの天下。逃げた馬の馬券圏内はありません。
つまり、ハンデ56.5キロ以上、逃げ馬、3歳馬は勝てないレース。
データは、アイビスSD、CBC賞出走馬を中心に、OPや条件戦からでも、強烈な末脚の持ち主を探せと語ります。
8番人気馬4勝、6番人気馬2勝の波乱のハンデ戦。積極的に穴と狙っていきたいレースです。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と』
【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。
公開日:2020.08.21