FA熟考の甲斐拓也に球団が全力慰留へ
今年4月に国内FA権を取得し、昨オフに球団から提示された複数年契約を断り、推定年俸2億1000万円で単年契約を結んでいた甲斐拓也が、今オフにFA権利を行使する可能性があり、去就に注目が集まっていたが、甲斐拓也がFA権を行使する意思を固めたことが11日、伝わった。申請期限の最終日となる13日に申請書類を提出する模様。
甲斐拓也が国内FA権を行使して移籍することを決めたことで、他球団でFA宣言した捕手の獲得に乗り出すこととなりそうだ。
現段階で、捕手でFA宣言しているのは、中日ドラゴンズの木下拓也、阪神タイガースの原口文仁だ。今後可能性があるのは、巨人の大城卓三、阪神の坂本誠志郎などが挙げられる。
巨人の大城卓三がFA宣言すれば、ソフトバンクの大本命となることは間違いないが、巨人残留の場合は、果たして誰を狙いにいくのか注目が集まっている。
特に今季終盤は打撃に定評がある谷川原健太が、4試合10打席ながら打率.444とアピールし、首脳陣も今後は谷川原健太を含め、甲斐拓也以外の捕手陣の出番を増やす方針を練っており、来シーズンはさらに出場機会が減る可能性があるのだ。
試合に出場できる捕手は1枠しかないため、正捕手が他球団から移籍してくると、他の捕手が新天地に移るケースは珍しくなく、阪神タイガースを38年ぶりの日本一に導いた坂本誠志郎、中日ドラゴンズの木下拓哉が国内FA権を取得しており、甲斐拓也が一人移籍すると、球界全体を巻き込んだ「捕手大シャッフル」が起きる可能性もある。
甲斐拓也が抜けることとなる穴をソフトバンクホークスが誰を獲得し、埋めるのか目が離せない。
公開日:2024.11.13