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柳田悠岐や栗原陵矢/中村晃が奮闘も投打が噛み合わず終戦…今季が正念場のソフトバンクホークス

12球団完全データファイル2021

両リーグ、前年最下位チームが優勝を果たしという前代未聞のシーズンとなった2021年。12球団の詳細なデータをもとに、今季の戦いぶり&来季に向けた課題、期待値を完全掲載!

【パリーグ4位】福岡ソフトバンクホークス

【2021シーズン成績】
60勝62敗21分
勝率 .492
得 点 564 ②
失 点 493 ①
本塁打 132 ②
盗 塁 92 ②
打 率 .247 ①
防御率 3.25 ①

【今季PLAYBACK】投打が噛み合わず終戦…鉄壁のリリーフ陣が一息

まずはシーズン成績を見ていただきたい。チーム得点はリーグ2位、チーム防御率はリーグ1位。それなのに借金2を抱えての4位フィニッシュ。強大な選手層をもってしても毎年恒例の怪我人続出に耐えられず、投打が噛み合わなかったのが現実だ。

エース・千賀滉大は10勝3敗を挙げたが、4月から約3ヶ月の離脱。守護神・森唯斗も利き腕とは逆の左肘の関節化膿性滑液包炎を患い、長期離脱を余儀なくされた。 先発ではマルティネスが9勝4敗、防御率1・60でエース級の活躍を見せたが、石川柊太や東浜巨は勝ち星を伸ばせず、高橋礼も先発再転向に失敗した。モイネロは前半好調だったが、東京五輪米大陸予選出場や故障もあって、33登板に留まった。板東湧梧、津森宥紀、岩嵜翔は高い奪三振率でリリーフ陣を支えたが、圧倒的とはいえず。全体的に失点は少なかったが、リードを確実に守り切れるわけでもなかった。

打線では柳田悠岐や栗原陵矢、中村晃が奮闘したが、トップバッターとして期待されていた周東佑京が長期離脱。デスパイネもキューバ代表の都合もあってフル出場できず、グラシアルも骨折でほとんど出場できなかった。それでも投打でリーグ上位の得点を記録したのは、チームの底力といえる。周東が不在でも三森大貴や牧原大成が足でかき回し、クリーンアップで着実に打点を稼いでいった結果だ。しかし、接戦に弱く、1点差ゲームは8勝19敗。「こんな年もある」と見るか、黄金期の終焉と見るか。来季が正念場だ。


柳田悠岐は当然の如くチーム三冠に輝いた。周東佑京は長期離脱があったが70試合で21盗塁。今季の盗塁王は24盗塁で4人。フル出場できれば、間違いなく独走だろう。リリーフ陣では嘉弥真新也が最多登板&ホールドも防御率4.71で失点も目立った。


出典:『がっつり! プロ野球(30)』

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