シンザン記念(1月10日 中京11R)芝1600m
明け3歳馬によるマイル重賞。例年は京都での施行ですが、今年は中京で行われます。
データは過去10年で見ていきます。
1番人気は〔301〕、2番人気は〔321〕、3番人気は〔012〕。
6番人気以下〔354〕、2ケタ人気馬〔012〕。
馬連3ケタ1回に、万馬券2本。
10年中、9年で7番人気以下の伏兵が馬券圏内に。そのうち8年では連対まで果たしている波乱のレースです。
ステップレースを見ていきましょう。
朝日杯FSから〔122〕。
デイリー杯2歳Sから〔011〕。
京王杯2歳Sから〔010〕。
東京スポーツ杯2歳Sから〔100〕。
アルテミスSから〔100〕。
重賞組は人気、着順不問です。
1勝クラスから〔434〕。掲示板9頭に、2、3番人気だった馬が1頭ずつ。
新馬勝ちから〔121〕。1、2番人気で勝ち上がった馬。
未勝利勝ちから〔211〕。こちらはすべて1番人気での勝ち上がりでした。
連対20頭中、14頭に芝1600mでの勝ちがあり、1頭は芝1600mに2着が。残る5頭には、芝1400mまたは芝1800mに勝ちがありました。
別の見方をすると、連対20頭中、16頭に芝1600m以上での勝ちがあり、残る4頭中3頭に芝1600mの重賞出走歴がありました。
勝ち馬10頭中9頭が前走で1600mを走っていて、例外の1頭は芝1800mに出走。
2着馬も8頭が前走で芝1600mを走っていて、残る2頭は芝1400m、芝1800mの出走馬。
かなりマイルの距離にこだわった、予想の立ち位置でよさそうです。
OP実績は不問。
キャリア6戦の馬は2着まで。7戦以上の馬の馬券圏内はありません。
牝馬は〔321〕。前走1、2番人気で、1着または重賞2着が好走の条件になります。
尚、牝馬で勝った3頭は、レース当日も1、2番人気に推されていました。
過去10年の勝ち馬10頭中9頭までもが、9番枠より内の馬。今年は中京で傾向は変わるかもしれませんが、本来は内有利のレースです。
同じ舞台で行われた今年の京都金杯は、2番と4番のワンツー。果たして、データは受け継がれるのでしょうか?
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と』
【書誌情報】
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2021.01.07