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JRAビギナーズセミナー講師:長谷川雄啓の【フェアリーS】過去10年データ分析!

Text:長谷川雄啓

フェアリーS(1月11日 中山11R)芝1600m

明け3歳の牝馬限定戦。

過去10年、1番人気は〔210〕、2番人気は〔102〕、3番人気は〔401〕。

6番人気以下〔373〕、2ケタ人気馬〔330〕。

馬連3ケタはなく、万馬券3本。

勝つのは1~3番人気までの馬か、2ケタ人気馬という両極端。3本の万馬券は、すべて3万馬券です。

ステップレースを見ていきましょう。

阪神ジュベナイルFから〔201〕。

アルテミスSから〔100〕。

どちらも掲示板を外していた馬ですが、共通するのは前々走で1着だったということ。これは重要なポイントかもしれません。

1勝クラスから〔373〕。掲示板9頭に、1番人気1頭ですが、人気も着順も低い馬が3頭も連に絡んでいます。

新馬勝ちから〔213〕。

未勝利勝ち、芝から〔222〕。

ダートから〔001〕。ただし、この馬にも芝での2着がありました。

新馬、未勝利の人気は不問です。

勝ち馬の前走はすべて芝1600m戦。

関西馬は〔022〕と、2着まで。

連対20頭中、16頭に芝1600m以上での勝ちがあり、3頭に1勝クラスの芝1600m戦での4着以内が。残る1頭には1勝クラスの芝1400mでの2着がありました。

1勝クラスに勝ちがなくても好走出来てしまうあたりに、難解さがあると言えそうです。

ただし、芝1600m以上のレースで馬券圏内に入ったことのない馬は、2着が精一杯というのも覚えておきましょう。

キャリアは不問。

過去10年の勝ち馬10頭中、8頭が8番枠より内の馬。14番、15番枠での勝ち馬もいますが、基本は内枠。

内に入った先行馬の粘り込みに注意が必要なレースです。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と』

【書誌情報】
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。

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