天皇賞・秋(日曜・東京)芝2000m
春秋で行われる、古馬最高峰のレース。秋は芝2000m戦。
過去10年、1番人気は〔521〕、2番人気は〔132〕、3番人気は〔011〕。
6番人気以下〔126〕、2ケタ人気馬〔011〕。
馬連3ケタ3回に、万馬券なし。
毎年1、2番人気のいずれかが連に絡んでいます。
ステップレースを見ていきましょう。
安田記念から〔220〕。3着以内または1、2番人気の馬。
宝塚記念から〔133〕。掲示板または3番人気までに推されていた馬。
天皇賞・春から〔011〕。勝ち馬と4番人気8着馬。
毎日王冠から〔325〕。3着以内7頭に、1、2番人気が1頭ずつ。残る1頭は6番人気7着馬ですが、前々走は海外GⅠ2着でした。
札幌記念から〔210〕。1、2番人気で勝った馬。
京都大賞典から〔100〕。1番人気1着馬。
オールカマーから〔100〕。1番人気1着馬。
セントライト記念から〔011〕。こちらも1番人気1着馬です。
馬券圏内30頭すべてが、前走GⅠまたはGⅡから。
前々走がGⅠ、GⅡ以外だったのも3頭だけ。その3頭の前々走は、1番人気で連対を果たしていました。
連対20頭中、19頭が前走3着以内または3番人気まで。
例外の1頭は、前述の毎日王冠6番人気7着馬。繰り返しになりますが、前々走は海外GⅠ2着でした。
連対20頭中、19頭が重賞勝ち馬。そのうち15頭が、東京芝の重賞勝ち馬です。
GⅠ勝ち馬が13頭、GⅡ勝ち馬が5頭、GⅢ勝ち馬が1頭です。重賞勝ちのない1頭も、重賞3着が3回ありました。
また、連対20頭中、17頭に東京芝での勝ちがありました。
さらに、連対20頭中、15頭に芝2000mでの勝ちがあり、残る5頭には芝2000mの重賞に2、3着がありました。
現在、東京芝GⅠ勝ちのある馬が5連勝中です。
牝馬は〔222〕。当日1、2番人気が5頭に、5番人気が1頭。連対4頭は1、2番人気に推された馬でした。
年齢別に見ていくと、3歳〔011〕、4歳〔365〕、5歳〔733〕、6歳〔001〕。
4、5歳馬が、馬券圏内30頭中27頭。勝ち馬では、5歳馬がいいようです。
東京芝2000mは外枠が不利。
勝ち馬10頭は、12番枠より内の馬。
13番枠より外は、2着1頭、3着2頭のみです。
枠順は重要なポイントとなります。覚えておいて下さい。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第3版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2021.10.28