京都新聞杯(土曜・中京)
3歳馬による、ダービーへの“東上最終切符”とも言われるレース。芝2200m戦。
今年は中京で行われますが、例年は京都での施行。データは、京都での過去10年です。
1番人気は〔221〕、2番人気は〔231〕、3番人気は〔210〕。
6番人気以下〔245〕、2ケタ人気馬〔112〕。
馬連3ケタ1回に、万馬券1本。
人気馬も人気薄も好走する、難解なレースです。
ステップレースを見ていきましょう。
皐月賞から〔110〕。人気、着順は不問です。
スプリングSから〔011〕。人気、着順は不問。
弥生賞から〔001〕。5着馬。
毎日杯から〔202〕。勝ち馬2頭と4着馬に、4番人気7着馬。
共同通信杯から〔100〕。2番人気10着馬。
きさらぎ賞から〔001〕。3着馬。
OPから〔021〕。1番人気4着馬が2頭に、2番人気5着馬。
実は、1勝クラスからが最もよく〔664〕。連対13頭に、4、6、7着馬。
前走で初勝利を挙げた馬の馬券圏内はありません。
また、馬券圏内30頭中、近2走のいずれかで連対していた馬が29頭。例外の1頭も、前々走はGⅠ3着でした。続けて凡走している馬の好走は望めません。
連対20頭中、14頭に芝2000m以上での勝ちがあり、残る6頭にも芝1800mでの複数回の連対歴がありました。
芝1800m未満にしか好走歴のない馬の連対は難しいということです。
また、連対20頭中、8頭にOPクラスの3着以内があり、11頭に1勝クラスの連対歴がありました。
OP実績は、そう重視しなくてもいいのですが、“OPクラス3着、1勝クラス2着”がボーダーラインであることは覚えておきましょう。
キャリア2戦以下の馬は3着に1頭のみ。逆に9戦以上の馬の馬券圏内はありません。
過去10年、関西馬が1~3着をすべて独占。関東馬の馬券圏内はありません。中京に替わって、果たして?
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 重版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2021.05.07