日本ダービー(日曜・東京)芝2400m
2018年生まれのサラブレッド、7398頭の頂点を決めるレース。芝2400m戦。
過去10年、1番人気は〔412〕、2番人気は〔121〕、3番人気は〔331〕。
6番人気以下〔116〕、2ケタ人気馬〔113〕。
馬連3ケタ4回に、万馬券1本。
現在3年連続で、2ケタ人気馬が馬券圏内に来ているように、意外や波乱のGⅠです。
ステップレースを見ていきましょう。
皐月賞から〔875〕。馬券圏内の2/3にあたる、20頭が皐月賞から。
勝ち馬6頭、2着馬4頭、3着馬3頭、4着馬1頭、5着馬1頭。
残る5頭は、1番人気6着、1番人気7着、2番人気6着、3番人気11着、4番人気8着。
掲示板を外していた5頭を含め、18頭が前々走で重賞連対の馬。
残る2頭の前々走は、GⅡ1番人気4着と、OP1着でした。
また、皐月賞4着以下からダービー連対を果たしたのは4頭。そのうち3頭は、勝ち馬から0秒4差以内。残りの1頭は、着順は7着(0秒8差)も、皐月賞1番人気に推された18年のワグネリアン。
皐月賞敗戦から巻き返す馬には、高いハードルを課してよさそうです。
続いて、2つのTRを見てみましょう。
青葉賞から〔023〕。連対4頭に、3番人気6着馬。
プリンシパルSから〔001〕。1番人気1着馬。
TR組の勝ちはありません。
京都新聞杯から〔211〕。連対馬。
ステップレースは以上の4つに絞られます。
連対20頭中、19頭に重賞勝ちがあり、例外の1頭にもクビ差2着(京都新聞杯)がありました。
また、連対20頭中、13頭に芝2000m以上の重賞での勝ちがあり、6頭に同距離での重賞2、3着がありました。
芝2000m以上に未出走の馬の、馬券圏内はありません。
必須ではありませんが、連対にあるといいものを挙げておきましょう。
デビュー2戦目までに勝ち上がり:18頭。
芝2000m以上の勝ち:17頭。
キャリア4~6戦:17頭。
複勝率80%以上:16頭。
騎手の乗り替わりでの優勝は、35年連続でなし。
また、初騎乗での優勝に至っては、66年ありません。
加えて、キャリア3戦以下と10戦以上の馬の、馬券圏内はありません。
牝馬は〔001〕。サトノレイナスが参戦すれば、7年振りとなります。07年のウオッカ以来の牝馬優勝を目指しますが、果たして?
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 重版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2021.05.26