ヴィクトリアマイル(日曜・東京)芝1600m
牝馬によるマイル女王決定戦。
過去10年、1番人気は〔320〕、2番人気は〔001〕、3番人気は〔011〕。
6番人気以下〔455〕、2ケタ人気馬〔142〕。
馬連3ケタ1回に、万馬券2本。
2、3番人気が不振。2本の万馬券は、3万馬券と4万馬券ですから、荒れる時は大きく荒れる牝馬GⅠです。
ステップレースを見ていきましょう。
高松宮記念から〔102〕。人気、着順は不問。
有馬記念から〔100〕。1番人気9着馬。
大阪杯から〔100〕。4着馬。
GⅡ時代の産経大阪杯から〔111〕。順に6、7、3着馬。
1400m時代の阪神牝馬Sから〔111〕。人気、着順は不問。
1600mになった阪神牝馬Sから〔334〕。掲示板9頭に、3番人気9着馬。
中山牝馬Sから〔220〕。掲示板確保または4番人気までに推されていた馬。
福島牝馬Sから〔012〕。掲示板確保の馬。
京都牝馬Sから〔010〕。勝ち馬。
ダービー卿CTから〔010〕。2着馬です。
馬券圏内30頭すべてが前走重賞出走馬。
加えて、30頭中、28頭が3月以降に1走はしていました。
連対20頭中、19頭に芝1600mでの勝ちがあり、残る1頭は、前年のこのレースで3着だった15年の優勝馬ストレイトガールです。
また、連対20頭中、18頭に重賞勝ちがあり、残る2頭にも重賞2、3着がありました。
このうち、芝1600mの重賞を勝っていたのは13頭です。
さらに、連対20頭中、16頭に東京芝での勝ち、または東京芝の重賞での2、3着がありました。
実は、前走1着の馬の優勝がありません。
連対20頭で見ても、前走で3着以内だったのは7頭のみ。
前走で馬券に絡めなかった残りの13頭を見てみると、12頭が過去にGⅠ3着以内があるか、前々走で重賞連対の馬。
このあたりが、巻き返しの条件になりそうです。
ちなみに例外の1頭は、前走4着から2着に来た17年のデンコウアンジュです。
年齢別で見ていきましょう。4歳〔463〕、5歳〔436〕、6歳〔111〕、7歳〔100〕。
若い順にいいようです。
また、勝ち馬を輩出する枠に偏りがあり、優勝馬は4~6番枠と11~14番枠に限られます。
そのあいだも含む、4~14番枠で〔1077〕。極端な内と外は狙いを下げたくなります。
過去の好走馬が、ふたたび、三たびの好走を見せるのも特徴のひとつ。
具体的に挙げていきましょう。
12年勝ったホエールキャプチャ、翌13年2着。
13年勝ったヴィルシーナ、翌14年も連覇。
14年3着ストレイトガール、翌15年優勝、16年連覇。
17年3着ジュールポレール、翌18年優勝。
19年勝ったノームコア、20年3着。
今年は、昨年3着だったマジックキャッスルが登録。出走してきたら、要注目です。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第5版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2022.05.11