SPORTS COLUMN
- スポーツの話題を毎日更新 -

  • HOME
  • SPORTS COLUMN
  • 前走で好走していると勝てないどころか馬券内も難しい不思議なGⅠ【ヴィクトリアマイル】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

前走で好走していると勝てないどころか馬券内も難しい不思議なGⅠ【ヴィクトリアマイル】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

Text:長谷川 雄啓

ヴィクトリアマイル(日曜・東京)芝1600m

牝馬によるマイル女王決定戦。

過去10年、1番人気は〔320〕、2番人気は〔001〕、3番人気は〔011〕。

6番人気以下〔455〕、2ケタ人気馬〔142〕。

馬連3ケタ1回に、万馬券2本。

2、3番人気が不振。2本の万馬券は、3万馬券と4万馬券ですから、荒れる時は大きく荒れる牝馬GⅠです。

ステップレースを見ていきましょう。

高松宮記念から〔102〕。人気、着順は不問。

有馬記念から〔100〕。1番人気9着馬。

大阪杯から〔100〕。4着馬。

GⅡ時代の産経大阪杯から〔111〕。順に6、7、3着馬。

1400m時代の阪神牝馬Sから〔111〕。人気、着順は不問。

1600mになった阪神牝馬Sから〔334〕。掲示板9頭に、3番人気9着馬。

中山牝馬Sから〔220〕。掲示板確保または4番人気までに推されていた馬。

福島牝馬Sから〔012〕。掲示板確保の馬。

京都牝馬Sから〔010〕。勝ち馬。

ダービー卿CTから〔010〕。2着馬です。

馬券圏内30頭すべてが前走重賞出走馬。

加えて、30頭中、28頭が3月以降に1走はしていました。

連対20頭中、19頭に芝1600mでの勝ちがあり、残る1頭は、前年のこのレースで3着だった15年の優勝馬ストレイトガールです。

また、連対20頭中、18頭に重賞勝ちがあり、残る2頭にも重賞2、3着がありました。

このうち、芝1600mの重賞を勝っていたのは13頭です。

さらに、連対20頭中、16頭に東京芝での勝ち、または東京芝の重賞での2、3着がありました。

実は、前走1着の馬の優勝がありません。

連対20頭で見ても、前走で3着以内だったのは7頭のみ。

前走で馬券に絡めなかった残りの13頭を見てみると、12頭が過去にGⅠ3着以内があるか、前々走で重賞連対の馬。

このあたりが、巻き返しの条件になりそうです。

ちなみに例外の1頭は、前走4着から2着に来た17年のデンコウアンジュです。

年齢別で見ていきましょう。4歳〔463〕、5歳〔436〕、6歳〔111〕、7歳〔100〕。

若い順にいいようです。

また、勝ち馬を輩出する枠に偏りがあり、優勝馬は4~6番枠と11~14番枠に限られます。

そのあいだも含む、4~14番枠で〔1077〕。極端な内と外は狙いを下げたくなります。

過去の好走馬が、ふたたび、三たびの好走を見せるのも特徴のひとつ。

具体的に挙げていきましょう。

12年勝ったホエールキャプチャ、翌13年2着。

13年勝ったヴィルシーナ、翌14年も連覇。

14年3着ストレイトガール、翌15年優勝、16年連覇。

17年3着ジュールポレール、翌18年優勝。

19年勝ったノームコア、20年3着。

今年は、昨年3着だったマジックキャッスルが登録。出走してきたら、要注目です。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

【書誌情報】 第5版出来!

『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。

  • この記事を共有する!
芝山ゴルフ倶楽部 視察プレーのご案内