GⅠ・オークス(日曜・東京)芝2400m
牝馬3冠レースの2冠目。
過去10年、1番人気は〔521〕、2番人気は〔133〕、3番人気は〔301〕。
6番人気以下〔134〕、2ケタ人気馬〔012〕。
馬連3ケタ3回に、万馬券2本。
1~3番人気で9勝と、一見堅そうですが、近3年は2ケタ人気馬が馬券圏内に。伏兵の台頭にも注意を払いたいレースです。
ステップレースを見ていきましょう。
桜花賞からが最もよく〔754〕。3着以内が12頭。3着を外した4頭は、桜花賞4番人気以内で、かつ前々走は重賞勝ちの馬。巻き返しの条件として覚えておくとよさそうです。
皐月賞から〔001〕。11着馬。この馬も前々走では重賞を勝っていました。
ふたつのTR、まずはフローラSから〔143〕。連対6頭に、2番人気3着と1番人気5着の馬。
もうひとつ、OPのスイートピーSから〔010〕。勝ち馬。
OPの忘れな草賞から〔201〕。3番人気までで1着の馬。
1勝クラスから〔001〕。連勝中の馬でした。
前走が桜花賞以外で、4着以下だった馬の連対はありません。
これを3着で見ても、2頭だけ。皐月賞11着とフローラS5着の馬。この2頭は、どちらも前々走で勝ち星を挙げていました。
連対20頭中、13頭に重賞勝ちがあり、残りの7頭にも重賞2着またはOP勝ちがありました。
また、連対20頭中、14頭に東京芝での勝ちまたは東京芝の重賞での2着があり、残りの6頭は東京の経験がない関西馬でした。
馬券圏内30頭中、前走が桜花賞以外なら、芝1800mか2000mのOPクラス勝ち、あるいは同距離の重賞3着以内が必須です。
さらに、芝1800m以上のOPクラスに4着以下があった馬の連対はありません。
キャリア2戦以下、8戦以上の馬の馬券圏内はなく、キャリア7戦の馬も3着に1頭だけ。
好走はキャリア3~6戦に集中しています。
絶対ではありませんが、連対のためにあったほうがいいものは、
連対率60%以上(19頭)
複勝率80%以上(15頭)
騎手の継続騎乗(16頭)
15番枠より外の馬は〔012〕。極端な外枠は割り引きが必要です。
逃げ馬の馬券圏内はなく、差し、追い込み馬の天下になっています。鋭い末脚の持ち主を探してみて下さい。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第5版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2022.05.18