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連対馬の90%に共通するデビュー2戦目までの成績は?【日本ダービー】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

Text:長谷川 雄啓

GⅠ・日本ダービー(日曜・東京)芝2400m

東京優駿。2019年生まれのサラブレッド、7522頭の頂点を決めるレース。

過去10年、1番人気は〔322〕、2番人気は〔121〕、3番人気は〔331〕。

6番人気以下〔106〕、2ケタ人気馬〔103〕。

馬連3ケタ4回に、万馬券1本。

1~5番人気でのワンツーが9回もあり、大きな波乱は稀のよう。

ただ、4年連続で9番人気以下の伏兵が馬券圏内に。穴党は3着伏兵のイメージでしょうか。

ステップレースを見ていきましょう。

馬券圏内の2/3を占めるのが皐月賞組で〔785〕。1着6頭、2着4頭、3着4頭、4着1頭、5着1頭。以下、1番人気6着、2番人気6着、1番人気7着、4番人気8着の馬です。

TRの青葉賞から〔013〕。連対3頭に、3番人気6着馬。

もうひとつ、OPのプリンシパルSから〔001〕。1番人気1着馬。

TRからの勝ちはありません。

京都新聞杯から〔211〕。連対馬。

毎日杯から〔100〕。勝ち馬です。

連対20頭中、19頭に重賞勝ちがあり、残る1頭にも重賞2着(京都新聞杯クビ差2着の19年優勝馬・ロジャーバローズ)がありました。

芝1800m以上の重賞に出走経験がありながら、3着以内がない馬の馬券圏内はありません。

必須ではないものの、あったほうがいいものは、

デビュー2戦目まででの勝ち上がり(18頭)

芝2000m以上への出走経験(19頭)

芝2000m以上での勝ち(16頭)

複勝率80%以上(17頭)

なお、騎手が騎乗馬に初騎乗での優勝は、67年間、一度もありません。

キャリア4~6戦の馬が、馬券圏内30頭中26頭を占めています。

キャリア10戦以上の馬の馬券圏内はありません。

さて、最も好走馬を輩出している皐月賞組を、もう少し掘り下げてみましょう。

皐月賞から馬券圏内に来た20頭の前々走を見ると、重賞連対が17頭、重賞1番人気だった馬(4、5着)が2頭、OP勝ちが1頭。

皐月賞4着以下からダービーで連対を果たした馬は4頭いますが、そのうち3頭は皐月賞で勝ち馬から0秒4差以内。残る1頭は0秒8差の7着も、皐月賞1番人気に推された、18年優勝のワグネリアンでした。

皐月賞組の、取捨選択の参考にしてみて下さい。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

【書誌情報】 第5版出来!

『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。

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