GⅠ・有馬記念(日曜・中山)芝2500m
1年を締めくくるグランプリレース。
過去10年、1番人気は〔611〕、2番人気は〔114〕、3番人気は〔112〕。
6番人気以下〔141〕、2ケタ人気馬〔020〕。
馬連3ケタ3回に、万馬券2本。
半数の5回で、8番人気以下の伏兵が連絡み。波乱含みのGⅠです。
ステップレースを見ていきましょう。
菊花賞から〔312〕。勝ち馬4頭に、1番人気(4着)と2番人気(16着)の馬。
ジャパンCから〔225〕。掲示板8頭に、2番人気(15着)の馬。
天皇賞・秋から〔221〕。3着以内4頭に、2番人気(6着)の馬。
エリザベス女王杯から〔020〕。2着と7着の馬。
海外GⅠの凱旋門賞から〔112〕。人気、着順は不問です。
同じく、コックスプレートから〔100〕。勝ち馬。
アルゼンチン共和国杯から〔100〕。勝ち馬。
今は3月に移りましたが、11月末から12月施行時の金鯱賞から〔020〕。1着と3着の馬でした。
馬券圏内30頭すべてが、前走GⅠまたはGⅡから。
そのうち27頭が前走GⅠからで、近6年は1~3着を、すべて前走GⅠ組が占めています。
勝ち馬10頭のうち、9頭は前走GⅠ4着以内だった馬、残る1頭はGⅡ1番人気1着馬です。
連対20頭中12頭にGⅠ勝ちがあり、5頭にはGⅠ2着が。残る3頭のうち、2頭は前走GⅡ勝ちの馬、1頭は前走菊花賞1番人気4着の馬でした。
GⅠ連対歴を持つ17頭中、14頭が同年GⅠ連対馬。
さらに、同年重賞勝ちの無い馬は2着までとなっています。
連対20頭中、14頭が芝2400m以上のGⅠでの3着以内を持つ馬、3頭は芝2400m以上の勝ち馬、2頭は中山芝の連対率100%のコース巧者、残る1頭は芝2200mのGⅠ2着馬です。
また、前走国内のレースで1秒以上離されて連に絡んだのは、14年2着のトゥザワールドのみとなっています。
牝馬は〔321〕。
なお、スタート直後にコーナーを迎える特異なコースゆえ、枠順は大きく影響するようで、1ケタ馬番の馬が7勝。残る3勝は、10、11、13番枠の馬。14~16番枠は〔013〕。その一方で、1番枠も2着に1頭のみ。極端な枠は割引が必要なのかもしれません。
年齢別で見ておくと、3歳〔422〕、4歳〔251〕、5歳〔436〕、6歳〔001〕。
3~5歳の3世代がいいようです。
加えて、過去の好走馬が、複数回の好走を見せるのも特徴のひとつ。具体的に見ていきましょう。
12年勝ったゴールドシップ、翌13年、14年と3着。
15年勝ったゴールドアクター、翌16年3着。
15年3着キタサンブラック、翌16年2着、17年優勝。
17年3着シュヴァルグラン、翌18年も3着。
20年勝ったクロノジェネシス、翌21年3着。
今年は、昨年の覇者エフフォーリアと、2着だったディープボンドが出走予定。注意が必要です。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第5版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2022.12.22