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勝ち馬の前走レースはたった2パターンしかない特殊な牝馬限定GⅢ【福島牝馬S】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去9年データ分析!

Text:長谷川 雄啓

福島牝馬S(土曜・福島)

牝馬限定の芝1800m戦、GⅢ。

新潟で行われた21年を除く、データは過去9回です。

 

1番人気は〔131〕、2番人気は〔011〕、3番人気は〔410〕。

6番人気以下〔235〕、2ケタ人気馬〔115〕。

馬連3ケタ2回に、万馬券2本。

こちらも波乱の牝馬重賞です。

 

ステップレースを見ていきましょう。

最も好相性なのが、中山牝馬S組で〔661〕。3着以内8頭に、4~8着が5頭。

次が、愛知杯組で〔301〕。人気、着順は不問です。

阪神牝馬Sから〔001〕。11着馬。

京都牝馬Sから〔001〕。9着馬。

OPから〔002〕。4着と12着の馬。

3勝クラスから〔023〕。人気、着順は不問。

2勝クラスから〔010〕。こちらは勝ち馬でした。

連対18頭中17頭に、芝1800mでの勝ち、または同距離重賞の3着以内があり、例外の1頭にも芝1800mの中山牝馬Sで、勝ち馬から0秒2差の6着というのがありました。芝1800mの実績は重要なようです。

さらに、距離に関係なく、連対18頭中15頭に重賞4着以内があり、残りの3頭にはOPの掲示板がありました。

15年、2勝クラス勝ちから挑んで2着のリラヴァティにも、それまでに重賞3着が3回もあり、3勝クラスから挑戦した馬にも、さかのぼればOPクラスの掲示板がありました。連対にOP実績は重要です。

 

年齢別で見ていくと、4歳〔241〕、5歳〔455〕、6歳〔203〕、7歳〔100〕。5歳馬を中心にまんべんなくのイメージでしょうか。

好相性の中山牝馬Sと愛知杯ですが、福島施行の9回では、この2つのレースからしか勝ち馬が出ていません。

そのうち、中山牝馬S組のワンツーは5回あります。

また、12月施行時を合わせ、2、3走前に愛知杯を走っていた馬が〔312〕ですから、愛知杯出走馬は〔613〕となります。

この2つの牝馬限定戦がカギを握ります。どちらも要チェックのレースと言えそうです。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

【書誌情報】 第6版出来!

『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。

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