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極端な内枠、外枠に入った馬の狙いは下げたい牝馬GⅠ!【ヴィクトリアマイル】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

Text:長谷川 雄啓

ヴィクトリアマイル(日曜・東京)

牝馬による、マイル女王決定戦。芝1600m戦、GⅠ。

 

過去10年、1番人気は〔320〕、2番人気は〔001〕、3番人気は〔020〕。

6番人気以下〔446〕、2ケタ人気馬〔142〕。

馬連3ケタ1回に、万馬券2本。

2、3番人気が不振。

2本の万馬券は3万馬券と4万馬券。その時、3連単はそれぞれ2070万円と91万円。荒れる時は大きく荒れる牝馬GⅠです。

 

ステップレースを見ていきましょう。

高松宮記念から〔103〕。人気、着順は不問。

有馬記念から〔100〕。1番人気9着馬。

ダートのフェブラリーSから〔100〕。3着馬。

大阪杯から〔100〕。4着馬。

GⅡ時代の産経大阪杯から〔111〕。人気、着順は不問です。

芝1400m時代の阪神牝馬Sから〔110〕。11着と14着の馬。

芝1600mの阪神牝馬Sから〔334〕。掲示板9頭に、3番人気9着馬。

中山牝馬Sから〔110〕。1番人気7着馬と、勝ち馬。

福島牝馬Sから〔012〕。掲示板確保の馬。

京都牝馬Sから〔010〕。勝ち馬。

ダービー卿CTから〔010〕。2着馬。

東京新聞杯から〔010〕。2着馬。

馬券圏内30頭すべて、前走重賞出走馬。人気も着順も、どちらも“6”以上だった馬は2頭(2着1頭、3着1頭)だけです。

ここが今年初のレースだったのは、20年に勝ったアーモンドアイのみ。

馬券圏内30頭中、26頭が3月以降に少なくとも1走はしていました。

 

距離実績で見ると、連対20頭中、19頭に芝1600mでの勝ちがあり、例外の1頭は15年優勝のストレイトガール。この馬、14年のこのレースで3着だった馬です。

重賞実績で見ると、連対20頭中、18頭に重賞勝ちがあり、そのうち芝1600mの重賞勝ち馬は13頭。

重賞勝ちのなかった2頭にも、重賞2着、3着がありました。

コース実績では、連対20頭中17頭に、東京芝での勝ち、または東京芝の重賞での2、3着がありました。

連対20頭中、前走3着以内だった馬は9頭。残る11頭中、10頭はこれまでにGⅠ3着以内があるか、前々走で重賞連対の馬。例外の1頭は、前走4着から2着に来た17年のデンコウアンジュです。前走馬券圏外からの巻き返しの条件は、このあたりにありそうです。

ちなみに、前走勝ち馬の優勝はありません。

 

年齢別で見ていくと、4歳〔462〕、5歳〔437〕、6歳〔111〕、7歳〔100〕。

4、5歳の2世代が中心のよう。

 

また、勝ち馬を出す枠に偏りがあり、優勝馬は4~6番枠と11~14番枠に限られます。

その間も含む、4~14番枠で〔1082〕。特に連対には、極端な内枠、外枠の狙いを下げたくなります。

 

過去の好走馬が再び、三度の好走を見せるのも特徴のひとつ。具体的に挙げていきましょう。

13年勝ったヴィルシーナ、翌14年連覇。

14年3着ストレイトガール、15、16年連覇。

17年3着ジュールポレール、18年優勝。

19年勝ったノームコア、翌20年3着。

今年は昨年の覇者ソダシが参戦予定。要注目です。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

【書誌情報】 第6版出来!

『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。

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