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皐月賞から鞍上が乗り替わった馬の馬券圏内はない!!【日本ダービー】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

Text:長谷川 雄啓

日本ダービー(日曜・東京)

東京優駿。2020年生まれのサラブレッド、7708頭の頂点を決めるレース。芝2400m戦、GⅠ。

 

過去10年、1番人気は〔322〕、2番人気は〔131〕、3番人気は〔331〕。

6番人気以下〔106〕、2ケタ人気馬〔103〕。

馬連3ケタ5回に、万馬券1本。

1~5番人気でのワンツーが9回もあり、大きな波乱は稀なよう。

一方で、5年連続7番人気以下の伏兵が馬券圏内に。穴党は3着に穴馬のイメージでしょうか。

 

ステップレースを見ていきましょう。

馬券圏内の2/3以上を占めるのが皐月賞組で〔796〕。この22頭のうち、勝ち馬が6頭、2着馬5頭、3着馬4頭で、3着以内が15頭。

その他、4着馬1頭、5着馬2頭で、掲示板確保まで広げると18頭。

あとは、1番人気6着馬、1番人気7着馬、2番人気6着馬、4番人気8着馬。掲示板を外した4頭の前々走は、すべて1、2番人気で重賞連対の馬でした。

皐月賞9着以下の馬の馬券圏内はありません。

TRは2つ。まずは青葉賞から〔003〕。1、2着馬と、3番人気6着馬。

もうひとつ、OPのプリンシパルSから〔001〕。1番人気1着馬。

TR組の連対はありません。

その他、京都新聞杯から〔210〕。1、2番人気で連対の馬。

毎日杯から〔100〕。2番人気1着馬です。

 

連対20頭中、19頭に重賞勝ちがあり、残る1頭にも重賞2着がありました。これは前走京都新聞杯クビ差の2着だった、19年の優勝馬ロジャーバローズです。

芝1800m以上への出走歴がありながら、3着以内がない馬の馬券圏内はありません。

 

連対のために、必須ではないものの、あったほうがいいのは以下のよう。

デビュー2戦までに勝ち上がり(18頭)

複勝率80%以上(18頭)

芝2000m以上への出走歴(19頭)

芝2000m以上での勝ち(15頭)

ただし、近4年の連対8頭中、芝2000m以上に勝ちがあったのは3頭のみ。他は4頭が芝1800mの重賞勝ち馬、1頭が芝1600mの重賞勝ち馬でした。

 

初騎乗(テン乗り)での優勝は、68年間一度もありません。

4着以下が2回以上あった馬の馬券圏内もありません。

キャリア4~6戦の馬が〔889〕。キャリア10戦以上の馬の馬券圏内はありません。

 

さて、最も好走馬を輩出している前走皐月賞組を、もう少し掘り下げていきましょう。

皐月賞から馬券圏内に来た22頭の前々走を見ると、重賞連対が19頭、重賞1番人気だった馬(4着、5着)が2頭、OP勝ちが1頭。

皐月賞4着以下からダービーで連対したのは4頭いますが、そのうち3頭は皐月賞で勝ち馬から0秒4差以内。残る1頭は、勝ち馬からは0秒8差でしたが、皐月賞は1番人気だった18年の優勝馬ワグネリアンです。

ちなみに、皐月賞から鞍上が乗り替わった馬の馬券圏内はありません。

今年は有力馬の鞍上が皐月賞からの乗り替わりで、加えてテン乗りの馬が。果たして、大きなジンクスを破ることができるのか? 注目です。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

【書誌情報】 第6版出来!

『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。

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