紫苑S(土曜・中山)
3歳牝馬による秋華賞TR。芝2000m戦、GⅡ。
上位3着までの馬に、優先出走権が与えられます。
重賞に格上げされたのが16年のこと。従いまして、データは過去7年です。
1番人気は〔311〕、2番人気は〔310〕、3番人気は〔011〕。
6番人気以下〔033〕、2ケタ人気馬〔011〕。
馬連3ケタ2回に、万馬券1本。
7回のうち6回で1、2番人気が優勝。残る1回も5番人気の勝利。人気馬を狙えとデータは語ります。
ステップレースを見ていきましょう。
オークスからが最もよく〔434〕。人気、着順は不問。
フローラSから〔100〕。3着馬。
チューリップ賞から〔010〕。4着馬。
ラジオNIKKEI賞から〔010〕。4着馬。
ニュージーランドTから〔001〕。2着馬。
2勝クラスから〔111〕。3番人気までで連対の馬。
1勝クラスから〔111〕。こちらは3番人気までで勝ち上がった馬です。
前走オークス以外は4着以内必須となっています。
最も好相性の前走オークス組を詳しく見ていきましょう。
3着以内11頭中、オークスで掲示板を確保した馬が4頭、掲示板を外していた馬が7頭です。
この7頭中、5頭は前々走で掲示板を確保していました。
残りの2頭はというと、前々走は桜花賞を走って8着と16着。GⅠ連戦なら、巻き返し可能なのかもしれません。
実は、前々走でオークスを走っていた馬が2頭いて、オークス出走馬が馬券圏内に13頭。
第1回の16年から毎年連に絡んでいて、2頭が馬券圏内というのも6回あります。
馬券はオークス組からです。
馬券圏内21頭すべてに芝1600m以上での勝ちがありました。
さらに見てみると、芝1800m以上に勝ちがある馬が16頭、芝1600mで2勝以上を挙げていた馬が4頭。残る1頭には、芝1600mの重賞勝ちと桜花賞3着がありました。
勝ち馬7頭中、6頭に重賞3着以内があり、残りの1頭は4戦2勝で、敗れた2戦はいずれも重賞4着という19年の勝ち馬・パッシングスルーです。
ちなみに、勝ち馬7頭中、重賞勝ち馬は3頭です。
キャリア3戦以下の馬に馬券圏内はありません。
最後に、連対14頭すべてに重賞出走歴がありました。経験値が大きくモノを言うレースと言えそうです。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第6版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2023.09.08
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