有馬記念(日曜・中山)
1年を締めくくるグランプリレース。芝2500m戦、GⅠ。
過去10年、1番人気は〔611〕、2番人気は〔113〕、3番人気は〔113〕。
6番人気以下〔141〕、2ケタ人気馬〔010〕。
馬連3ケタ3回に、万馬券2本。
1番人気が3連勝中も、連対馬の半数が6番人気以下の伏兵。波乱含みのGⅠです。
ステップレースを見ていきましょう。
天皇賞・秋から〔321〕。3着以内5頭に、2番人気6着馬。
ジャパンCから〔224〕。掲示板7頭に、2番人気15着馬。
菊花賞から〔222〕。連対4頭に、1番人気4着と2番人気16着の馬。
エリザベス女王杯から〔021〕。連対2頭に、8番人気7着馬。
海外GⅠの凱旋門賞から〔111〕。人気、着順は不問です。
同じく、コックスプレートから〔100〕。勝ち馬。
アルゼンチン共和国杯から〔100〕。勝ち馬。
暮れの施行だった頃の金鯱賞から〔010〕。3着馬です。
馬券圏内30頭すべて、前走はGⅠかGⅡの馬。
そのうち28頭が、前走でGⅠを走っていた馬です。
ちなみに、近7年の馬券圏内すべて、前走GⅠ組で占められています。
勝ち馬10頭中、9頭が前走GⅠ4着以内の馬。例外の1頭は、前走GⅡを1番人気で1着の馬でした。
連対20頭中、12頭にGⅠ勝ちがあり、6頭にはGⅠ2着がありました。残る2頭のうち、1頭は菊花賞3着+前走GⅡ勝ちの馬、もう1頭は前走菊花賞1番人気4着の馬でした。
GⅠ連対歴を持つ18頭中、15頭が同年GⅠ連対馬です。
また、同年重賞勝ちがない馬は2着までとなっています。
連対20頭中、15頭が芝2400m以上のGⅠに3着以内がある馬。その他の2頭は芝2400m以上に勝ちのある馬、2頭は中山芝の連対率100%のコース巧者。残る1頭は、芝2200mのGⅠ2着馬です。
前走が国内のレースで、勝ち馬から1秒以上離されて連に絡んだのは、14年2着トゥザワールドのみです。
牝馬は〔322〕。
年齢別では、3歳〔432〕、4歳〔242〕、5歳〔435〕、6歳〔001〕。
3~5歳の3世代がいいようです。
スタートして、すぐにコーナーを迎える特異なコース。枠順が大きく影響します。勝ち馬10頭すべて、11番枠より内の馬。12番枠より外の馬は〔024〕。外枠不利を覚えておきましょう。
一方で、1番枠も〔010〕。極端な枠はよくないようです。
過去の好走馬が、複数回の好走を見せるのも特徴のひとつ。具体的に挙げていきましょう。
13年3着ゴールドシップ、14年も3着。ちなみに、12年の優勝馬でもあります。
15年勝ったゴールドアクター、16年3着。
15年3着キタサンブラック、16年2着、17年優勝。
17年3着シュヴァルグラン、18年も3着。
20年勝ったクロノジェネシス、21年3着。
今年は、21年2着のディープボンドが出走予定。
要注目です。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第6版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2023.12.20