フェブラリーS(日曜・東京)
今年最初のJRA・GⅠ、ダート1600m戦。
過去10年、1番人気は〔522〕、2番人気は〔320〕、3番人気は〔012〕。
6番人気以下〔124〕、2ケタ人気馬〔110〕。
馬連3ケタ3回に、万馬券2本。
1番人気の複勝率は90%。
毎年1、2番人気が連に絡んでいます。
ステップレースを見ていきましょう。
GⅠのチャンピオンズC(旧JCダートを含む)から〔333〕。人気、着順は不問。
交流GⅠの川崎記念から〔020〕。2着と2番人気6着の馬。
東京大賞典から〔012〕。2、3着と、4番人気7着の馬。
JBCスプリントから〔010〕。1番人気4着馬。
GⅡの東海Sから〔211〕。3着以内の馬。
GⅢの根岸Sから〔423〕。連対馬。
武蔵野Sから〔001〕。5着馬。
OPのフェアウェルSから〔100〕。3番人気9着馬。
勝ち馬10頭は、チャンピオンズCから3頭、東海Sから2頭、根岸Sから4頭、フェアウェルSから1頭。
フェアウェルS3番人気9着から優勝した14年のコパノリッキー(最低人気16番人気)は例外と見て、他の3つを見ていきましょう。
チャンピオンズC組は、2、2、4番人気で掲示板を外していた馬の巻き返し。
東海S組はすべて勝ち馬。
根岸S組もすべて勝ち馬。
狙いはこの3重賞からの馬かもしれません。
ただし、根岸Sからは連対馬のみが馬券圏内に、東海Sで敗れた馬は3着馬が2着に1頭いるのみ。高めのハードルを設置する必要がありそうです。
連対20頭すべてに、1年以内の重賞連対歴がありました。
また、連対20頭中、19頭にダート重賞での勝ちがあり、その中でGⅠ勝ちのある馬は11頭。
ダートの重賞勝ちがなかった1頭にも、芝1600mの重賞勝ちに加え、ダート重賞に2着がありました(21年2着エアスピネル)。
連対20頭中、14頭にダート1600m以上の重賞勝ちがあり、5頭は過去に根岸S勝ちのある馬。
例外の1頭は、上記のエアスピネルです。
さらに、連対20頭すべてに、芝も含めた左回りでの勝ちと、重賞3着以内がありました。
牝馬は〔001〕。
地方所属馬は〔000〕。
年齢別で見ると、4歳〔411〕、5歳〔444〕、6歳〔213〕、7歳〔030〕、8歳〔012〕。
ベテランの頑張りに注意が必要ですが、勝つのは4~6歳の3世代に限られます。
勝ち馬10頭の馬体重を見ると、18年に勝ったノンコノユメ(450キロ)を除く、9頭が494キロ以上。馬格はあったほうがよさそうです。
過去の好走馬が、年を跨いでも、繰り返しの好走を見せるのが特徴のひとつ。
14年優勝のコパノリッキー、翌15年連覇。
15年2着インカンテーション、18年3着。
15年3着ベストウォーリア、17年2着。
16年2着ノンコノユメ、18年優勝。
18年2着ゴールドドリーム、翌19年も2着。
21年優勝のカフェファラオ、翌22年連覇。
今年は、昨年2着のレッドルゼルが出走を予定しています。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第6版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2024.02.14