武豊をダービージョッキーへ導いたスペシャルウィークが勝った初重賞とは!?
3歳クラシックの重要な1戦。
「きさらぎ賞」が中京競馬場で開催される。勝ち馬にクラシックの優先出走権は付いてこないレースだが、賞金を加算して今後のクラシック戦線の主役に躍り出たい、11頭が出走を予定している。
そこでグレード制以降で、「きさらぎ賞」を勝ってクラシック戦線で勝利した馬を調べてみた。
きさらぎ賞勝ち馬でクラシックレースと言われる皐月賞・日本ダービー・菊花賞を勝った馬は、のべ6頭。
レース別では、皐月賞を勝ったのは2頭。日本ダービーも2頭。そして一番多かったのが菊花賞の3頭であった。
またクラシック以外のGⅠを勝つことが出来た馬を調べてみると、4頭が該当した。その4頭中2頭がクラシックでもGⅠを勝ち、その後に古馬と対決したGⅠを勝つことが出来た。
残りの2頭はクラシックでは結果を残すことが出来なかったが、古馬となってからGⅠを制覇している。
年代別では、1980年代は1頭もGⅠ馬を輩出することが出来ず、1990年代が3頭。2000年代が2頭、2010年代が3頭輩出している。
ただし近10年で、クラシックレースを制したのは、2016年に菊花賞を勝ったサトノダイヤモンドのみで、あまりクラシックレースへ繋がらなくなっているという傾向だ。
果たして今年は“きさらぎ賞”を勝ってクラシックレースも勝つことが出来る馬の誕生なるか!?
気になるところではあるが、レース前に“きさらぎ賞”を勝ち、かつクラシックも勝ち、古馬になってもGⅠを勝った、唯一のきさらぎ賞勝ち馬を紹介しよう!!
1998年勝ち馬「スペシャルウィーク」
1997年に武豊とコンビを組み、新馬戦を勝利。
翌1998年の初戦できさらぎ賞を勝って初重賞制覇。続く弥生賞も勝って臨んだ皐月賞ではセイウンスカイの3着と敗北。
しかし、日本ダービーでは巻き返し、武豊自身初の日本ダービー制覇へと導く勝利を挙げる。クラシック最終戦の菊花賞では、またもセイウンスカイの2着と敗れた。
翌年、古馬になると天皇賞春・秋とジャパンカップを制覇し引退。
種牡馬となり、アメリカンオークスを勝ったシーザリオやブエナビスタなどを輩出。
2018年に惜しくも亡くなったが、競馬界へ長きに渡って貢献したレジェンド馬であった。
さあ、偉大なスペシャルウィークを超える馬の誕生となるのか!?
発走は、2月7日 中京競馬場 11レース 15時35分予定。
公開日:2021.02.05