副称となっている「トキノミノル」とは、どんな馬だったのか!?
2月13日、東京競馬場で開催される「共同通信杯(GⅢ)」。
昨年はエフフォーリアが勝利、その後の活躍はご存知の通り。GⅠを3つ勝ち年度代表馬までなった大物だ。
このエフフォーリアをはじめ、過去の勝ち馬を見ても、エルコンドルパサー、ジャングルポケット、ゴールドシップなど錚々たる名が並ぶほど、出世レースとして知られている。
また、このレースには副称として「トキノミノル記念」が付いている。「トキノミノル」とは戦後に活躍した馬なのだが、その記録を見返してみると、副称となる理由が分かるほど大活躍した馬だ。
そこで、今回はトキノミノルの凄さを振り返ってみようと思う。
①生涯負けなし
生涯成績が10戦10勝と全勝をしている。この記録は戦後の馬で、10戦以上した中で唯一の記録である。(戦前ではクリフジが11戦11勝を記録している)
②レコード勝ち
10戦中7回がレコード勝ちを記録しており、皐月賞では従来のレースレコードを一気に6秒1も短縮したほど、スピードのある馬だった。
③ディープインパクトも凌ぐ人気
連勝を続けるトキノミノルの活躍は、一般の人達も注目されるようになり、クラシック初戦の皐月賞では、皐月賞史上最高の単勝支持率73.3%を記録している。(次点はディープインパクトが記録した63%となっている)
④戦後では初の無敗でのクラシック2冠馬
トキノミノルは、皐月賞、日本ダービーを無敗で勝ち史上2頭目となる、1943年のクリフジ以来、史上2頭目の達成馬となり、戦後では初となる記録であった。
⑤悲劇の死
日本ダービーから、わずか5日後から状態が悪くなり、そこから12日後に破傷風に伴う敗血症で亡くなった。その病状は詳細に記録され、後の破傷風の研究に貢献することになった。
もし生きていたら、セントライト以来の史上2頭目のクラシック3冠達成が確実と言われ、連勝記録もどこまで伸びていったことか。
今年の出走馬を見ると無敗というと1戦1勝の⑩ダノンベルーガしかいないが、トキノミノルのような無敗でクラシックを制覇し、今後競馬界を背負う馬の誕生となるのか!?
共同通信杯は、2月13日の東京競馬場11レース、15時45分予定。
公開日:2022.02.12