5月9日には、今年も残念ながら無観客となってしまったGⅠ「NHKマイル」が開催される。
生では観戦することは出来ないが、今後短距離からマイル戦線を賑わす新たなヒーロー、ヒロインを目指す18頭が集結した。
昨年ラウダシオンがファルコンS組から初めてNHKマイルを制覇し、エルコンドルパサー以来の距離延長組の勝利を手にしたが、基本は距離延長組には厳しいレースとなっている。
過去10年でも3着以内に入ったのですら、ラウダシオンを含めて3頭のみとなっている。
この歴史は距離延長組の2歳王者⑧グレナディアガーズとファルコンSを勝った③ルークズネストには厳しいデータと言わざるを得ない。
その事を踏まえて前走距離別データを紐解いてみる。
距離短縮組は、2勝を含む複勝率26%と成績が良い。
出走馬からスプリングS組やディープ記念組(弥生賞)には朗報なのだが、この距離延長組で結果を残してきたのは、2勝を挙げている皐月賞組が目立つ。
スプリングS組は過去10年で2頭、ディープ記念組に至っては1頭のみしか3着以内には入っておらず、勝利したことがない。そのため距離延長組だが頭では狙いにくい。
最後に同距離組だが7勝と勝ち星だけなら圧倒しているが、複勝率となると15%と距離延長組より低くなってしまう。
とは言え、1着を探すなら同距離組からが確率が高いのは間違いなく、特にニュージーランドトロフィー組は4勝と他路線組を圧倒している。
しかし、ニュージーランドトロフィー組にも死角がないかと言えばそうではなく、過去5年で見ると桜花賞組が2勝、ニュージーランドトロフィー組が1勝と桜花賞組に分がある。
今年は桜花賞組から⑩ソングラインの1頭のみ参戦。この馬が意外な穴をあける可能性がある。
以上のデータから、勝ち馬には同距離組。複勝圏内に距離延長組から、距離短縮組は薄くヒモで流すといいだろう。
果たして、今年は同距離組が勝つのか!? 不利なデータはあるが2歳王者の復権となるのか!?
発走は、5月9日 東京競馬場 11レース15時40分予定。
公開日:2021.05.08