暑さも本番を迎える8月になって、最初の重賞レース「クイーンステークスGⅢ」が函館で開催される。
1999年までは中山競馬場や東京競馬場で開催されてきた重賞で、3歳限定で当時の3歳牝馬クラシックの前哨戦のレースであった。
しかし2000年に札幌競馬場に変更になってからは、古馬も出走出来るレースになり、それまでとは大きく異なるレースとなった重賞である。
今年は12頭が出走予定で、愛知杯GⅢを勝った⑥マジックキャッスルを筆頭に、マーメイドS勝ちの⑪シャムロックヒル、ダービーCTを勝った⑨テルツェット、重賞を2つ勝っている③フェアリーポルカなど、好メンバーが揃い難解なレースとなりそうだ。
今回は、ここを勝って引退後に繁殖牝馬として子供や孫が大活躍した馬を紹介しよう。
2003、04年の勝ち馬・オースミハルカ
クイーンステークスを含む重賞を4勝した名牝。
GⅠこそ獲れなかったが、エリザベス女王杯GⅠで2年連続2着と、あと1歩の成績を残している。
特にオースミハルカにとって2度目のエリザベス女王杯は、最後の直線まで10馬身差をつける大逃げを図るも、スイープトウショウに最後の最後で差し切られる惜しいレースであった。
引退後に繁殖牝馬として生んだ、3番目の仔・オースミイチバンがダート重賞2勝を挙げる活躍をした。
またオースミハルカの全22戦中17戦で手綱を取った川島信二騎手は、そのオースミイチバンでも手綱を取って重賞ウィナーに導いている。
2006年の勝ち馬・デアリングハート
2006年のクイーンステークスが初重賞制覇となり、続く府中牝馬Sも勝って重賞2連勝を達成。その1年後の府中牝馬Sで2連覇を達成するも、それが最後の勝利となり2008年に引退し繁殖牝馬となる。
初仔のデアリングバードが1戦で引退するも、繁殖牝馬として牝馬3冠を達成したデアリングタクトを輩出する。
このように血を繋いでいる牝馬たちが戦うレース・クイーンステークスGⅢ。
出走は、8月1日 函館競馬場 11レース15時35分予定。
公開日:2021.07.31