今週は、菊花賞の優先出走権が与えられる「セントライト記念(GⅡ)」が開催される。
このセントライトという名は、戦前に活躍した馬であり、今では考えられない記録も残している馬である。
そこで、ここがスゴイよ!! セントライトとして、その足跡を辿ってみようと思う。
ここがスゴイよ!!セントライト/その1
デビューが現在の馬齢で3歳。
1941年3月15日だったにも関わらず、2週間後の2戦目に今で言う皐月賞の「横浜農林省典四歳呼馬」を勝つという偉業を成し遂げる!!
ここがスゴイよ!! セントライト/その2
とにかくタフ!!
現在の皐月賞を制してから日本ダービーの5月18日までの2ヵ月近くで、4戦を消化するハードスケジュール!!
さらに現在の菊花賞(当時は京都農林省典四歳呼馬)までも日本ダービー後に4カ月の休養を経て9月27日に復帰すると、10月26日までの菊花賞までの僅か一カ月で4戦を消化しているタフさ!!
現在では考えられないローテーション!!
ここがスゴイよ!! セントライト/その3
未練なく僅か1年で引退!!
クラシック3冠を制覇した8頭中唯一、デビューから引退までが同一年だった馬である。菊花賞以降にレースに出走せずに引退したのも、この馬のみ!!
その理由として、当時ダービーと並んで最高だった「帝室御賞典」に出走するため、前哨戦で中山のハンデキャップに出走する計画があったが、ハンデで72㎏を背負わされることが分かり、馬主の加藤遊雄策氏が未練なく引退させたことによる。
ここがスゴイよ!! セントライト/その4
血統が凄かった!!
セントライトの父は、1938年に日本競馬が黎明期のなか、イギリスからクラシック優勝馬として初めて輸入されて来たダイオライト!!(船橋競馬場でダイオライトの名を冠したレースがある)
母も、これまたイギリスからの輸入したフリッパンシーという馬で、後の8大競走と呼ばれるレースに、4頭の優勝馬を輩出。この記録は日本競馬史上唯一の繁殖牝馬で、4頭合計で8大競走8勝も史上最多記録となっている。
ここがスゴイよ!! セントライト/その5
1947年にJRA史上初の馬名を冠したレース名となる!!
また1984年にJRAの顕彰馬に選出される。この時に半弟のトサミドリも種牡馬としての功績が認められ、史上初の兄弟での選出なった。
このように凄かったセントライト!! この馬を超えるような馬が誕生するのか!?
セントライト記念の発走は、9月20日 中山競馬場 11レース 15時45分予定!!
公開日:2021.09.19