ベテラン馬に厳しいレース
今週末に、復活した京都競馬場で開催される初のGⅠ「天皇賞(春)」が開催される。
この天皇賞(春)の距離は3200mと長距離レースなのだが、これは世界の競馬開催国の中の最上位ランクに位置する国の中で、平地GⅠレースでは3番目に長い距離を争うレースとなっている。ちなみに一番長い距離の平地GⅠレースは、イギリスのゴールドカップで距離は4014mもある。
そこで、改修中の阪神開催を除く2011から2020年までの10年間のデータから、ステイヤー王者へ輝く馬を探し出していく!!
1.馬齢別
10年間のデータから、5歳馬が5勝、4歳馬が4勝、6歳馬が1勝という事からも分かるように天皇賞(春)は、7歳馬以降のベテラン馬より4歳、5歳馬が有利なレースである。
これは10年間に限った事ではなく、グレード制以降の1984年から7歳馬以降の馬が未だに勝った事のないレースであり、なんなら1938年に施行されてからも7歳馬以降の馬は勝てていない。それほどベテラン馬にとって厳しいレースである。
2.前走着順別
前走を勝った馬が5勝と勝ち馬の5割を占めているほどに強い。続くのは2着だった馬で2勝、残りは4着、5着、10着だった馬が、それぞれ1勝を挙げている。このデータから、2着までに入った馬を選んだ方が良いだろう。
3.前走クラス別
前走GⅡクラスを走った馬が8勝。次にGⅠクラスを走った馬が2勝と、この二つのクラス以外からは勝ち馬が現れていない。
4.枠番・馬番
枠では、内枠の1枠が4勝と最多を誇っている。しかし、他の枠を見てみると勝てていない枠は5枠のみで、それ以外は複数勝利こそ無いものの勝ち馬を輩出している。そのため枠による有利こそあるが、不利は無いと考えても良いだろう。
そして、これを細かく馬番で見てみると3着内すら入ったことの無い「死の馬番」が浮かび上がって来た!その馬番とは、4番メロディーレーンと9番ヒュミドールと17番アフリカンゴールドの3つもある事が判明した。
死の馬番に入った3頭は、共に7歳馬以降のベテラン馬でもあり、かなり厳しいデータを付けられた格好になった。
勝ち馬候補の条件とは!?
1,4歳、5歳の馬
2,前走で勝った馬か2着に入った馬
3,前走GⅡクラスかGⅠクラスを走った馬
4,死の馬番に入らなかった馬。
この4つのデータに合った馬は、①ジャスティンパレス、③タイトルホルダー、⑬ボルドグフーシュの3頭となった。
特に①ジャスティンパレスは、最多勝を誇っている1枠に入っており、人気・実力ともトップの③タイトルホルダーを負かす可能性がある唯一の馬である事がデータから推測される。
果たして、データが示した通りの結果となるのか!?それともデータを覆して大波乱を呼び込む馬が現れるのか?
発走は、4月30日 京都競馬場 11レース 15時40分予定。
公開日:2023.04.29